当時の政治・経済や時代背景と上海事情を組み入れた回顧録 〔 上海の小雪さん 〕を 初めて読まれる方 忘れた方は 以下 第一章~第四章・第五章~シリーズご案内から お読み下さい。
第5章 その3〔 クーニャン 〕 からの続き・・・
やがて友人は 脚の筋肉に力が入らないので 先に戻ると云い 玄関口まで一緒に行くと
先に風呂に入るので2人でゆっくりねと。o○
夜間照明が ゲレンデをロマンティックに照らし 高貴な薄赤むらさき色のゲレンデには
小雪さんと二人 これは好機 (゚ー゚*?)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ゲレンデに戻ると 小雪さんは おいっちにいおいっちにいと こちらに向かって上って来るのが
見える。 私は 上から勢いをつけ滑り降り 小雪さんの目の前で ザザザ-ッと雪煙を上げ止まる。
急に目の前に現れた私に驚き 彼女は一言。 『 まぁ~ 大きな紫の雪粒ね びっくりしたわ! 』
小雪さんに 友人(K)の言葉を伝える。
『 少し年上のクーニャンが 先に風呂に入っているので 2人でゆっくりねと言ってましたよ 』
『 あらっいやだー 彼女ったら変に気を回したりして~ それで先に戻ったのかしら? 』
『 彼女 首は回していたけれど 特に気を回していたかどうか 分からないな~ 』
煌々と輝くナイターの照明が 霧のような粉雪と絡まって ゲレンデに紫色になって降り注ぐ。
広大な白いキャンバスのゲレンデは 幻想的な光景に変わり 一層ファンタジーな世界になる。
『 少し疲れたけれど 本当に楽しいわ。 夜のスキー場って 凄く綺麗ね 夢見たい (◕‿◕✿ 』
『 僕も 小雪さんと一緒にスキーが出きるなんて 夢を見ているみたいですよ! 』
『 ・・・ ・・・・ ・・・・・ 』
紫の粉雪が舞い踊り 薄明るく紫の光射す中で抱きしめたい衝動に駆られるが 近くに数人の人の目が ・・・
彼等から距離を置くように少しずつ離れて行く。もう少し もう少し離れて ・・・
もう少し もう少し待って もう少し もう少し暗くなるまで待って!
やっと彼等から十分離れ 小雪さんの肩に手を回そうとした頃 降り続いていた粉雪が 止む。
上げた手を小雪さんの肩に ・・・・ 雪が止んだゲレンデ上は 暗闇から明るさを取り戻す。
紫色の照明が反射した手を そのままクルクル回し 準備運動を始める。
それから 小雪さんを私の背中に密着するような姿勢で 紫色の雪の中 プルークボーゲンで滑る。
滑り降りては 又 上り滑り降りる。 4~5回繰り返すと もう疲れ果て Kの待つ部屋に戻る。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
部屋に戻ると Kはベッドの上で横になり リズムをとりながら 演歌を中国語で口ずさんでいる。
『 Kさんが 演歌を歌うの? 』
『 これテレサ・テンの歌よ! 』 とK。
『 テレサ・テンのCDで日本の演歌を歌っていたのを 覚えたのでしょう 』 小雪さんが
フォローする。
『 Kさんは テレサ・テンの歌が好きですか? 』
『 テレサ・テンの歌は大好き 日本人では浜崎あゆみと 倖田來未 』
『 あゆは ほとんど自分自身で作詞しているのよね 』 と小雪さんが合の手を入れる ・・・・
私には愛の口をなどとは 冗談でも云えなかった。 Kは続けて ・・・・
『 そうそう 彼女は女性なのに 僕と云う言葉を使うのが とても面白いわ。 詩を作るとき
きっと男の子の気持ちなのね 』
『 ハマザキ アユミか~ テレサ・テンは好きだけどな~ 』
『 違うわ ハマサキよ! 』
『 えっ? 』 それまでハマザキと読んでいた 日本人の自分が恥ずかしい。
鄧麗君 ( テレサ・テン ) の思い出曲と 彼女は私の演歌の先生↓
『 二人とも頑張っていたので 凄く疲れただろうね 』
『 足が少し痛いわ 』 小雪さんは 足の裏をさすりながら言うと Kが
『 私がマッサージしてあげる 』
『 貴女 本当にマッサージ出来るの? 』
『 ちょっと足の上に乗ってみるわね! 』
『 ぎゃーっ! 』
『 ちょっと乗っただけじゃないの~ 』
『 貴女 重いのよ! 』
『 失礼ね! 』
きゃっきゃ・きゃっきゃと二人で笑い騒いでいる。
『 肩が凝っていたら 揉んであげようか? 』 と小雪さんに言うと それに答えず
『 肩凝りで 鍼灸マッサージに行った時の事を思い出すわ 』
『 あぁ~聖路加ガーデンの鍼灸マッサージね 』
そう云いながら思い出していたのは その帰リ道の築地川公園の木陰での あの
戦慄な出来事のことだった。 ↓〔 アンダンテ 〕↓
『 日本にも鍼灸ってあるのね 』 Kが言う。
『 中国で 日本にないものを一つ挙げるとしたら 何だろう! 』 Kに聞く。
『 ワンリーチャンチョン! 』 二人声を合わせて答える。
『 ワンリーチャンチョン? 』
『 万里长城のことよ! 』 小雪さんが通訳する。
『 万里の長城か 確かに日本にはないし 壮大で偉大だもんな~ 』
『 偉大? 万里长城建築には 長い歴史と色々な話があるのよ! 』
『 Dotpedさん 上海京劇でお馴染みの 万里长城にからむ悲しい話をご存知? 』
『 万里の長城にからむ悲話? 』
『 そう 中国4大伝説の一つの〔 孟姜女哭长城 〕よ 』
『 モウキョウ*△&$チャンチョン 分からないな もう教授してください 』
『 一里は4KM 万里と云うと4万KM 万里の長城は6千KMのはずだが? 』
『 えーっ! 一里は500Mよ! 万里とは5千KMのことよ 』
『 一里は4KMのはずだけどな~ 』
『 アハハハ~ 小さな子でも分かるわ 』
『 これ以上一里の話に 一理あって一利なし 少し頭も疲れたかな(・・∂) 』
『 ? ?? 』 小雪さん
『 ? ?? ??? 』 K
中国で一里は500Mが正しいと 後から知った。
その後 中国4大伝説 〔 孟姜女・白蛇伝・梁山伯と祝英台・牛郎と織女 〕 から孟姜女の話を
ご教授いただいた お礼に肩もみなどと σ(^_^;) ・・・
次回の第五章 その5へ続く・・・
万里の長城 ( ワンリーチャンチョン )
中国を代表する最大の史的観光スポット。 北の異民族に備えるために長城が造られ 世界遺産である万里の長城は春秋時代(紀元前770年)~ 明代(紀元前225年)迄 約2000年以上に渡り造成を重ねてきました。 秦の始皇帝によって統一整備され 現存するものの大部分は 明代の建造で 総延長6,352kmの世界最大の 城壁。 昨年 新たに のろし台・人口壁等を加え8,851.8kmと修正。