〔 津軽良いとこリンゴの国よ、娘十八お化粧で飾る、岩木お山は男で飾る。 〕

〔 長山洋子-じょんから女節 〕ループ



次の話は、つい数年前(?)の私が35歳頃の本当の弾き語りです。

相手を惑わす『三味線を弾く?』とは

近所の飲み仲間である、某大学助教授のA氏(今の准教授)と某商船会社に勤務するB氏で敏腕の
営業マンの三人が集まり酒を飲む。

いつものように山場も、オチも、見せ場もなく、取り留めのない話を続けていました。

そのうち『ストレス解消に、仕事や通俗的な趣味ではない、何か変わったことに挑戦してみよう。』
という話になりました。

ああでもない、こうでもないと無駄議論を重ねているうちB氏は『私の知り合いに、長唄の先生が
いるので、そこで三味線のお稽古をしたらどうだろうか』と言う話になりました。

私には、一風変わった習い事だと思い、頭に浮かんだのは・・・ツントンシャン・トテシャン・・・
清元の芸者か坂本竜馬が爪弾く艶っぽい音色の三味線をイメージしていたのですが・・・

とにかく、翌週の日曜日から長唄の先生宅へ通い始めたのでした。
当時60数歳の女性で、娘の頃には長唄を5時間も6時間も続けて弾き唄うことが出来たそうです。

ところで他の人達は?
その翌週になっても、他の二人は現れない!
更に、その次の週になっても・・・
結局、通っていたのは、私1人だけでした。

始まったのは長唄ではなく、民謡でした。 (英語では、今でもfolk songと言うのかな?)
全国で現存する民謡は約58,000曲。 その中から最初はソーラン節、そして花笠音頭、秋田荷方節、
十三の砂山等々、三週間に一曲のペースでした。
これではストレス解消どころではなく、明らかに増加の本でした!

三味線は、弦楽器であり、銀杏形の撥で叩き弾きます。
起源は中国の小型楽器「三弦」と言われ、それが琉球へと伝わって『三線』となり15・6世紀に
堺へ伝わったという説があります。
種類は、一般に細棹・中棹・太棹に大別されます。
細棹三味線:長唄や歌舞伎音楽等で使用される〔長唄三味〕三味線の最も古い形の〔柳川三味線(京三味線)〕
中棹三味線:民謡の伴奏に用いられる。〔常磐津三味線〕〔清元三味線〕〔地唄三味線〕〔新内三味線〕
太棹三味線:民謡の伴奏や浪曲、浄瑠璃等で使用される〔義太夫三味線〕小ぶりの撥を用いる〔津軽三味線〕
そ の 他 :沖縄県と鹿児島県の〔三線〕皮を張らずに板張りの鹿児島県に残る楽器〔ゴッタン〕

それでも、数曲の民謡を華麗な?三味線で弾けるようになり、その約半年後には、もう
〔津軽じょんから節〕を弾き始めていました。
一年後には、訳が分からないうち神奈川県の三味線大会に、弟子一同参加で三味線を舞台に座り
弾いていました。

その後、一年半くらい通っていましたが、名取だとか、上納金だとか、本格的な三味線を買う段階
になり、丁度仕事の多忙さと重なり、そのまま止めてしまいました。 
(三味線は、練習用の安価な物は別にして、数十万~百万円単位です。)
いまでも、その破れ三味線は、物置の何処かで眠っています。

これは、正に相手を惑わす『三味線を弾く』で始まった飲み会からの出来事でした。
正しくは『口三味線を弾く』のようです。

しかし、今でも三味線、特に津軽三味線の音色を聴くと、鳥肌が立つような興奮状態になることが
あります。

津軽三味線が叩き弾く音色の激しさの中にも、優しさ温かさが共存し、その三味線の激しい奏法が
Rock 的であることからなのか、昔はジーンズ姿で弾き唄う〔金沢明子〕という歌手が人気でした。

近年は三味線や和太鼓ブームもあり、津軽三味線全国大会があり出場者の多くが10~20代の若者
だといいます。 

又、吉田兄弟が世界に進出したり、フラメンコと三味線のコラボレーションがあったり、国内だけで
はなく海外でも活躍する津軽三味線アーティストで民謡からポップスまでを演奏する〔福居一大〕、
津軽民謡を聴く機会は多くなりました。

〔演歌は日本の心〕と言われるように、民謡などの純邦楽と現代の演歌の歴史とは深く関わりが
あり、遥か昔へと誘ってくれますが、特に演歌作品の題材として登場するのが〔津軽民謡〕です。

そのコラボレーションとも言える長山洋子の演歌〔 じょんから女節 〕は、海外の人々にもファンが
多く、以下のようなコメント(日本人が書く英語コメントも含む)があるのも頷けます。

This is one of my favorite song of her. I really love her so admirable.
I love Enka.
Beautiful lady with exotic voice.
Impressive singing voice! Enka is lovely!
Beautiful woman and that kimono go well with her too!  etc.,

演歌そして艶歌、そろそろ〔上海の小雪さん〕の続編にも,取り掛からねば。。。(リンゴの独り言)
〔じょんから節の由来・歴史〕
じょんから節は上川原節ともいわれ、津軽民謡の三大節の一つである。
詳しくはクリック ⇒ / 〔じょんから節について〕

〔 吉田兄弟 - じょんから節 〕 ループ