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今まで貴方(貴女)のそばにいた人との永遠の別れ。 そのショックから、なかなか立ち直れない人は多い。 愛する夫・妻・兄弟(姉妹)・祖父母・両親、或いは親しい友人を突然失う。 
そんな時、どんな言葉をかけ、慰めたらいいのだろうか? 
『ご愁傷様でした』何か通り一遍で、心が感じられない。『寂しくなりますね』辛さの上塗り。
『元気を出して』今は、そんな気持ちではない。『がんばって』何を!? 
慰めの言葉をかけるのは難しく、結局うな垂れて目線だけで〔意味の無い言葉を〕伝えようとするだけ。

【命や死】について、宗教的な話をするつもりはない。 ただ、死者が〔生きている人に〕、
何かを伝える事が出来るとしたら、それは何かを考えさせられる語りがある。 
それは〔千の風になって〕である。 

〔千の風になって〕の作者〔新井満氏〕〔魂は不滅〕であるという話をする。 
人や万物の【命】は死ぬのではなく、再生する、不滅であるという話である。
 
人の〔死後〕、あなたのそばに、朝は〔鳥〕になって鳴き、夜は〔星〕になって輝いている。 
或いは、今あなたの傍を横切った〔風〕に生まれ変わって、いつでもあなたの傍にいるという、大きな
命の循環という考え方である。 
又、死者の立場になって、考えるようになったとも言う。

作詞者不詳の一編の詩が、愛する人を亡くした悲しみを慰めてくれると、今、欧米や日本で大反響で
ある。 アメリカ発祥とされる詩、『Do not stand at my grave and weep』に、〔新井満氏〕が
訳詩を付け、自ら作曲、一時オリコンシングルチャートで1位となる。写真は、現在の〔新井満氏〕です。

【「千の風になって」は、いかにして生まれたか? 】By 新井満を要約すると・・・

〔新井満氏〕は、新潟県の親友で弁護士をしている川上耕氏とは幼馴染である。
川上氏の奥さんの桂子さんが、三人の子供を残し、ガンであっという間に亡くなってしまった。

その後何ヶ月もかけて原詩となる英語詩を探し出し、それを翻訳し曲をつけ歌唱にし、この
〔千の風になって〕をプライベート・プレス盤CDにした。 その一枚を川上耕氏に送り、桂子さんを
偲ぶ会で披露、集まった人々は一様に涙を禁じ得なかったそうです。そして泣きながらこの歌を歌って
くれたのだそうです。

【歌っている人は】

その歌が、全国各地で静かに広がり、昨年末のNHK紅白歌合戦で、テノール歌手〔秋川雅史〕が歌い、
多くの人々に感動を与え、出場後にクラシック系アーティストとしては史上初めて「千の風になって」
で、一躍時の人となった。 

今でもプロの歌手60人以上が、カバー曲として歌いたいとの申し出がある。中島啓江さん、Susan Osborn
さん(スーザン・オズボーン)、加藤登紀子さん・・・もカバー曲で歌っている。


秋川雅史氏の歌声「千の風になって」は、最近全国のコンサートでも聴けるが、新井氏の声は余り聴いた
事がないという人が多い。 新井満氏の歌「千の風になって」は、全国の葬儀場でよく聞かれるらしい。
何故なら、もっとも状況に適している雰囲気の声質であるから?・・・

尚、スーザン・オズボーンさんが歌う英語バージョンは、新井満氏の次女が翻訳。

【新井満氏】は、作家、作詞作曲家、写真家など、いくつもの世界で活躍。 昨年電通を定年退職。 
現役時代より小説の創作活動、芥川賞を受賞。
最近では『自由訳 般若心経』自由訳「老子」(朝日新聞社)などがある。 
彼の本は、薄い、読み易い、値段も安いそうである。
新井満氏のホームページは http://www.twin.ne.jp/~m_nacht/
〔千の風になって〕

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています
あの大きな空を
吹きわたっています

写真詩集「千の風になって」「千の風になって ちひろの空」(講談社)より
【参考】

☆ 原詩の作者は不明であるが、アメリカ女性Mary Fryeが友人のMargaret Schwarzkopfのために書いた
詩がもとになっているという説が有力である。 尚、この歌はナチスドイツから逃げてきた亡命者が
ドイツに残してきた母の訃報を知り悲しむ親友のために慰めることから生まれたという説がある。 
日本では朝日新聞の連載する『天声人語』で掲載され少しずつ話題となっていった。 

原題は邦訳で『私の墓の前で泣かないでください』『Do not stand at my grave and weep』であるが、
原詩の3行目の詞となる『I am a thousand winds that blow』の邦訳、『千の風になって』のタイトル
がつけられ、日本ではこの題で知られる事となった。『ウィキペディア(Wikipedia)』より

☆ イギリスの日刊紙『タイムズ』2004年11月5日号によると、『千の風になって』の原詩である
『Do not stand at my grave and weep』は、2004年9月25日98歳で逝去したアメリカ人女性メアリー・
フライの作品であるとされる。 
この詩の起源としてはこの説がもっとも有力とされるが、海外においてもまだ論争はあり、確実な説と
いうわけではない。

この説に関しては、新井満は単行本版『千の風になって』において、原作者をめぐる複数の説のひとつと
してメアリー・フライの名前を挙げているものの、決定的な説としては紹介しておらず、作者不詳とする
のが最も適切だと主張している。 『ウィキペディア(Wikipedia)』より