平成XX年、現在、時の総理大臣よりも、世間に騒がれている存在が在る。

「神の寝室」と名づけられたそのホームページには、神(様)が存在して、その性別すらわからない人が書いた通称:黙示録(いわゆる現代風刺型小説)や、詩、絵本などが載せてある。そして、BBSには、多い時は秒単位で書き込みがされていて、そこに行けば神様が質問や、悩みや相談に答えてくれる。

そのページがはやり出したのは、約三年前、私達のような十代の口コミでだったけど、今現在は老いも若きも、国民全員がその神様の動向に興味津々で・・・・・・・・・・・・・


「ひばりーっっっ!!!起きろーっ!」

お兄ちゃんの声で目を覚ますと、私は昨日テスト勉強したまま寝てしまったのだろう、ごちゃごちゃと文字が書き連ねられたノートの上に突っ伏していた。

もそもそと制服に着替えて下に下りると、お兄ちゃんのトーストは最後の一口しか残っていなかった。

「早くしないと遅刻するわよ。」

といいながら鶴子ちゃんは私が顔を洗っている間に、私のトーストにバターを塗ってくれている。

家の家は花屋だから、両親ともに朝は早い。

だから三姉弟の長女の鶴子ちゃんは、短大に入ってからというもの、こうして朝ごはんを作ってくれている。

その為に、講義の時間も合わせてくれているみたい。鶴子ちゃんの賢さなら、有名私立大学も余裕で行けたのに。ほんとに出来た姉だよね。でも、本人は両親の後を継ぐつもりらしいから、そんなのいいんだよって言ってたけど。

「げっ!」

時計を見るともう7時を回っていた。

慌てて洗面所から出てトーストをくわえる。

「も~。またくわえて行くの~?」

と呆れ顔の鶴子ちゃんに手を振って勢いよく家を飛び出す。

私の通っている学校は家から電車で一時間はかかる。

今日も滑り込みかな~。