ボーダーくんからの次のお誘いは「お茶」。
といっても夜なのに、
お茶。
おちゃけ、じゃなくて、おちゃ!
「酔っぱらってるわたしがかわいいとか言いつつ、結局コレですからね」
と、さかもつに話したら、
「いつも酔っぱらって『記憶ない』とか言ってるから、一度しらふでちゃんとした話がしたいんだよ!」
と、前向きなご意見!
さかもつのポジティブさにはいつも感心させられる。
わたしがネガすぎなのか?
しかし、そう聞いたらそんなような気がしてきた。
けど…
どうしよ、緊張するなぁ。
血中アル濃度の低い時のわたしは、本当に人見知りだからー…。
いや、だめ、ちゃんと向き合わないと!ね!
告白とかされちゃうね、と
さかもつが言った。
またさかもつのシナリオ通りにいくかしらん?
それならば想定しておかないといけないね。
まだ数日の猶予があるから。
一番はじめの日、
四月末の合コンの日、
さかもつは酔いつぶれてダウンしてて、
わたしは朝まで元気に飲んでいた。
なのに、そのときのわたしとボーダーくんと穴さんの会話を覚えているのはさかもつで、わたしは全く記憶がないのだ。
わたしが、ボーダーくんに
「いい人いた?」と問われて
「ボーダーくん」と調子のいいこと言ったのも聞いていた。(これはわたしも覚えてる。)
わたしが「前の前の人は『鬱になった』って言われ、前の人は海外に逃げてった」と自虐ネタを披露していたのも、さかもつに聞くまでは知らなかった。
「長続きしない」
「なかなか好きな人ができない」
これも言ったらしい。
いやーん、最悪じゃん。
でも、「モテそうなのに」ってボーダーくんが言ったんだって。
それでボーダーくんは都子に気があるなって思ったって。
でも、「モテそう」くらい普通に言うよねぇ。
わたしだってよく使うわ。
だけどさかもつの直感によると、そういうのとは違うんだって。
趣味・特技が人間観察を自称するさかもつ先生のお言葉。
酔いつぶれて体は動かずとも、耳と脳はしっかり働いてたのね、恐るべしだわ、さかもつ。