黒いロンTの上に、モチーフいっぱい付いた綿シフォンのノースリのブラウス。
ゴールドスカート。
派手ピンクのタイツ。
グリッターシューズ。
七分袖コートには革のロング手袋。
バッチリ決まった日は気持ちがいい。
背筋がシャンと伸びる。
(歩き方がもっと美しくなりたいなぁ)
そんな気分のいい朝、
イヤホンから真心のCOSMOSが聞こえてきて。
愛がほしいよぅ…と泣けてきた。
わたしは地球にSさんと二人になっても笑っては暮らせないんじゃないか、
もっと、愛してくれる人がいるんじゃないか、
女子は愛されるほうが幸せなんじゃないか、
Sさんと明るくて笑いのたえない家庭がもてるのか、
そんなことをぐちゃぐちゃと考えてしまった。
やばいな。
しかしこんなんじゃ、わたしは一生満足できない。
まずはきみを忘れたかった。
他に好きな人が欲しいと思った。
Sさんに出会った。
いいじゃんと思った。
お付き合いできたらいいなと思った。
…あの頃の願いは叶った。
(きみのことはさておき。)
でも、それだけじゃ…。
もしかして、わたしの今の『結婚したい』という願いが叶ったとしても、わたしは満足できないんじゃなかろうか。
いつになったらわたしは満足できるんだろう。
仕事にしたってそうだわ。
大満足、百点満点!なものを作りたい。
そんな日は果たして来るのだろうか。
わたしは満たされないまま死ぬのだろうか…。
イヤイヤ、そんなの嫌だわ!