・脳腫瘍で、わずか6歳の生涯を閉じた少女が、生前、自宅の至る所に両親への感謝をつづった百数十通の
 手紙を隠していたことが分かった。

 シカゴに住むエレナ・デッセリッチちゃんに深刻な病気が発見されたのは、6歳の誕生日を間近に控えた
 2006年11月末。言葉がうまく話せなくなり、歩行も困難になったエレナちゃんを診察した医者は、
 悪性の脳腫瘍『びまん性グリオーマ』と診断、両親に余命4カ月と告げたという。
 両親はエレナちゃんに病状を告げず、懸命の看病を続けた。そして、「残された時間をエレナと妹の
 グレイシーにとって特別な瞬間にしよう」と誓い、病気が明らかになってすぐのクリスマスを盛大に
 開くなど、家族4人の時間を大切に使い始めた。しかし、病魔は確実にエレナちゃんの体をむしばみ続け、
 翌年8月、エレナちゃんは短い生涯を閉じた。

 大きな悲しみに暮れていた両親は、亡くなったエレナちゃんから意外なプレゼントを受け取ることになる。
 エレナちゃんは、話せなくなっても好きな絵を描き続けていた。その絵を添えた手紙が死後、家中の至る所
 から見つかり始めたのだ。
 1通目はエレナちゃんの引き出しに入っていた。以後、自宅の衣装ケースや本のすき間、化粧台、
 クリスマスグッズの箱の中などから次々に手紙が出てきた。手紙は付せんや広告の切れ端など
 さまざまな紙に書かれており、「パパ、ママ、グレイシー大好き」といった両親や妹、祖母、飼い犬に
 対するエレナちゃんの愛情や感謝の気持ちが、かわいらしい絵とともにつづられていた。

 亡くなってから2年たった今も思わぬ場所から見つかることもあり、両親は「まるで宝探し」と驚きを
 隠さないが、最後に見つかった1通だけは目を通さずに保管しているという。

 両親も闘病日記をつづっており、エレナちゃんの手紙も一緒に掲載した本が米国で出版。
 収益金は、エレナちゃんを追悼して設立された慈善団体に全額寄付されるという。(抜粋)

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