見てまいりました。
といっても、私が見たのは4月21日の初日です。
すでに、1週間経ってしまった・・・。
進化し続けている雪組の皆様にはすでに過去の舞台かもしれませんので、予めご了承くださいませ。
全く予習なしで臨んだ初日でした。
人気絶頂の雪組のトップコンビの退団公演。
客は、高揚、緊張、そして若干殺気立っている、そんな感じでした。
ロビーでは小柳先生が記念撮影に応じていらっしゃった。
さて、お芝居はミュージカルコメディと銘打たれたとおり、客席は大いに沸いていました。
笑いをとっていたのは、もっぱらちぎ(早霧せいな)さん。
台詞でというより、間とか身体動作で、かな。
私は「わはは」と大声でうけるほどではなかったので、皆様と笑いのツボが違ったのかもしれませんね。個人的には、お墓の場面で、汝鳥さんとちぎさんのやりとりが、落語みたいでおもしろかったです。
佐平次がちぎさんなのか、ちぎさんが佐平次なのかわからないほど、一体化しておられました。小柳先生がそれをねらっていたとしても。
軽妙さの中に、機転が利き、人情に厚い江戸の男が見えました。
この軽さを出すのがちぎさんは本当にうまいと思いました。フェアリーとしての軽さではなく、男役として軽やかさを出せる本当に稀有な役者さんです。
力を抜くことって難しいですから。
ただちょっと、スーパーマンすぎましたかね。
佐平治はすぐになんでもかんでも解決できるものだから、はらはらして見守るということが必要なかったんですよ。
お芝居の終わりの方の佐平次の台詞は、小柳先生がちぎさんにあてて書いたものかな、と思いました。ファンも組子の皆さんも同感されるところではないでしょうか。
ゆうみちゃん(咲妃みゆ)のお染は、ですね。
声がいいのは前からのこと。
今回は、ちぎさん同様に、台詞で、ではなく、身体の動きで豊かに表現してくれることが多くてびっくりしました。女郎同士のとっくみあいのけんかも、重い着物など感じさせずに思いっきり動いて楽しませてくれたし、心中の場面はおかしくて笑えました。
ゆうみちゃんてこんなに身体が動く人でしたっけ?
なんか、役者として底知れない可能性がある方です。
人物造形も納得できました。最初に喧嘩っ早くておきゃんな女郎と印象づけて、後から境遇をちらりと語ってみせて、女郎お染を立体的に見せるところなど特に。
ひとこ(永久輝せあ)ちゃん。
よかった。出た瞬間に、若手スター登場、という感じでした。
長州の志士たち。
私の理解力と観察力がないからだと思いますが、いまいち、登場の意味がよくわからなかった・・。幕末の雰囲気はでてますし、群像劇だからいろいろな人がいていいのでしょうが、ほかの遊郭の人たちともっとからむのかと思ってたので、あれ?これで終わり?っていう感じがしちゃったんです。
これ、たぶん私の理解力がないからです。すみません。
群像劇は難しい。
役者一人一人にパワーがないと見ていられない。
その点、雪組は舞台に人間があふれてきた時の熱量がすごかった。
まあ、欲を言えば、お芝居でもっと涙と笑いが欲しかった気がしないでもないですが。
ショーが泣けるからまあいいか。
いろいろ言いましたが、困った人達も含めて、人間を愛おしく思えるお芝居かもしれません。
もうちょっと、力を抜いて自分らしく生きてみよ、と思わせてくれました。
最後に、佐平次の主題歌がかっこよかったです。