9月29日に観劇。

もうあと、千秋楽までわずか。

滑り込みセーフで見ることができました。

 

観客の数だけ感想がありますので、私もごく個人的な感想を・・。

 

まずは、作品自体が魅力的だな~、と当たり前のところから。

楽曲はすばらしいし、

鏡の間のドレスは美しいし、

登場人物がみなひとくせある人間たちで、

やはり味わい深かった。

 

で、見終わってみると、

まじめなエリザベート公演だったな、と思いました。

狂気

色気

堕落

と、清く正しいワールドとは正反対の場面がちりばめられていますが、

キャストのみなさんが、それぞれ自分の役を、誠実に丁寧に演じられていたことが強く感じられました。

 

私としては、もっと毒気にあてられたり、はめをはずしてもらってもよかったんだけどな~なんてことを少々思ったりして。

 

トート

感情を抑えた静かな場面にこそ本領を発揮していました。

今回はバレエの男性ダンサーのような、受けとサポートに徹していたのかも。

最後のトップコンビのスローなデュエットダンスはとてもとても素敵だった。

トートの歌は難しいんだな、と思った。

 

シシィ

舞台で一番余裕を感じました。

見せるところ、聞かせるところ、でがっちり観客をつかむ。

みやちゃんフランツとのすれちがいの年月の表現が繊細に作り込まれていて見応えがあった。

最期の最期に、トートの姿を見て、自ら死を選ぶところがわかりやすくなっていて、初めてそうなのかと気づいた!

 

フランツ

線は細いけど、何かしらないが華のあるフランツでした。よいですね。

若いころは頼りなく、年を重ねては重みと渋みが加わり、姿を現すごとに印象を残すのはさすが。

裏声はあまり気にならなかったけど、唯一シシィとふたりで高音で歌うところが、女子二人のハーモニー的だったかも。

 

ルキーニ

れいこちゃんは歌がうまかったのね。

声量もあって、聞きやすい。

台詞も全部聞き取れる。

なぜか、知的なルキーニに見えました。チンピラというより、インテリヤク・・に近い。

歌を楽譜に忠実に歌っているように聞こえたので、悪人には見えなかったな。

 

青年ルドルフ

ありちゃん。青年らしかった。

今後の成長が楽しみなスターだと改めて思いました。

トートよりも大きくてびっくりした。

 

まだ東宝がありますが、

気の早いことに、エリザベートの後の月組が楽しみです。