今更なんですが、8月7日阪急交通社の貸し切り公演に行ってまいりました。
宙組「エリザベート」です!

私、エリザをみたのは、前回の花組版DVDを数十回と、昨年の帝国劇場(蘭乃さん、城田さん)1回のみです。
帝国劇場で見たときに、単純に「思ったよりもステージが暗いな」とか「人が何だか少ないな」、「フィナーレやっぱりほしいな」と思いまして、私は宝塚版が好きなんだな、と気づきました。

で、それはそれは楽しみにしていた大劇場での観劇。
まあさま(朝夏まなと)かっこよかったですね~。シャツをはだけていなくても、男役の色気が常時立ち上っていました。色気にもいろいろ種類はありますが、私はまあさまに大人の余裕の色気を感じました。いずれ落ちるシシィをじ~っと待つ感じですね。

まあさま:
最後のダンスのロックスターぶりが印象的でした。俺様感満載で。のりのりで。ダンサーを従えて、ライト独り占めで、気持ちよさそうでした。このシーンのためには、まあさまにしか着こなせない、あの衣装とあのヘアスタイルでなければならないのですね!踊ってもハアハア言わない超人的な感じを出すにはどれほどのトレーニングがあったのか・・。まあさまトートは、登場人物とは異次元の存在で、登場すると、確かに空気が冷ツとしました。異次元なんですけど、声のトーンは決して大げさにならず、落ち着いているので、演技に不自然さがなく、自然に異次元を感じられました(わかります?)

フィナーレのみりおん(実咲凛音さん)とのデュエットダンスも好きでした!王家の時も思いましたが、ゆっくりめのダンスが素敵なんですよね。目が離せないんです。音楽でもゆっくりな方が演奏が難しいといいますから、まあさまのダンス力あってのデュエットダンスなんでしょうね。

みりおん:
少女時代のシシィが「パパみたいに」を歌うところで、とても共感できました。本当に自由に生きたいと願う少女なんだと納得できて、一気にシシィびいきになりました。まあ、一生涯をみれば、人間ですから長所短所ありますけど。きれいでしたし、歌もお上手です。でも、シシィの歌は高音すぎるのか、歌詞がデュエットになると聞き取りにくくなるのが、なんとも残念でした。シシィの心を聞いてみたいと思ってしまうので。観客の心をつかんだシシィだったのではないでしょうか。

ゆりかさん:
フランツの真風涼帆さん。フランツにイケメンという要素は必ずしも必要ないのでしょうが、イケメンであったがゆえに、これまた(私を含めて)観客を味方にしてしまったかもしれませんね。登場人物にはそれぞれの事情があって、弱さもあって、それでも生きていくのだ、ということをフランツにも強く感じました。

愛月さん:
ルキーニ。ルックスばっちり。歌もなかなかいいですよね。あ~でも、台詞が時々聞き取れませんでした。(ごめんなさい)

コーラス&ダンサー:
群衆の声がひとつになって伝わりました。コーラスの質がエリザベート全体の質を押し上げています。宝塚はこうでなくちゃ!欲を言えば、もっと、もっととなるんでしょうけれど、とってもよかったです。あと、トートダンサーが踊るとステージが狭く見えました。動作も俊敏で、人間くささがなく、アンドロイドみたいでした。

あっという間の3時間。

エリザベート



宝塚きっての人気演目で、観客の期待も思い入れも大きい公演。
宙組のみなさまはその期待に応えたのではないでしょうか。
次回の宙組の公演が楽しみです!