2020年の五輪開催を決める最終プレゼンテーションがアルゼンチンの首都・ブエノスアイレスで行われ、東京招致団(チームジャパン)の最終プレゼンテーションは、まさに神懸かり的な見事な45分間で、勝利しましたね。
IOC(国際オリンピック委 員会)のジャック・ロゲ会長が「とても印象的だった」と称えたように、笑顔とボディランゲージよろしく表現豊かにスピーチしたことが、IOC委員のハートに確実に伝わったように思えます。
高円宮妃久子さまが東日本大震災の各国からの支援に対して、まず、IOC第一公用語のフランス語で、次に英語で感謝の気持ちを述べられた後、走り幅跳びパラリンピック選手の佐藤真海さん(パラリンピアン、こんな呼称は今回初めて知りました)やロンドンオリンピック銀メダリスト・フェンシングの太田雄貴氏、女子体操選手の田中理恵さん、2010年のシンガポールユースオリンピック女子トライアスロン 金メダリストの佐藤 優香選手など、現役アスリートなども登壇し、慣れないながらも英語でプロンプターを見ないで魂のプレゼンを披露しました。感動的でした。相当、練習を重ねてきたそうです。
実は、当日、3時過ぎから起床して、最初の選挙の実況からテレビ画面を食い入るように見ていました。
東京開催は確信していましたので、その瞬間を味わいたくて。
で、「Tokyo」という文字がこの目に入ってきた時、はるか大昔、大学受験の合格番号が3Dのように目に飛び込んできた時のことを思い出しました。
最終発表から、その後の感動インタビューまで、最後までしつこく見ていました。
すっかり寝不足にはなりましたが、その時の感動は、2020年の東京五輪で、さらに増幅されることでしょう。ライブならではの脳裏と胸に迫る浸透圧です。
うれしくうれしく(オリンピックフェチ、ミーハーを自任しています)、下記の動画サイトをつくってしましました。まあ、見てやってください。
東京五輪誘致プレゼンテーション動画完全版
http://www.youtubefan.net/athletes/tokyoolympics2020.php
でも、おバカな国もありましたね。
予選ルールをチキンと説明されていたにも係らず、まだまだ寝ぼけていたボクでも理解できたに、国家レベルのメディアが誤報を流すなんて、信じられませんね。偏見と悪意の賜物でしょうか。
しかし、 そもそも、昔から“プレゼン下手”と言われる日本人。
中にはオーバーアクションが過ぎて、私が見ても、正直、少し目を覆いたくなるようなシーンもありました。
外国の方も、ぎこちなく受け取られたスピーカーもいたのではないでしょうかね。
すると、日本大学芸術学部教授でパフォーマンス学(こんな学問分野もあるのですね)のパイオニアである佐藤綾子さんに、今回のプレゼンについて取材された記事を見つけたので紹介します。
以下「NEWSポストセブン」から抜粋
――東京の最終プレゼンはどこが良かったか。
佐藤:一人ひとりのプレゼン能力というよりも、チームプレーがもたらした成功だったと思います。適材適所でその人に合う内容を、その人に合うスタイ ルで喋っていました。例えば、滝川クリステルさんが「おもてなし」の精神を、合掌のポーズで表現しましたね。あのメンバーの中でいちばんソフトなキャラク ターだからこそ、相応しい内容と動作だったのです。
――自らの障害や震災の被害を話した佐藤真海選手のスピーチも感動を呼んだ。
佐藤:IOC委員たちの心を開いたのは間違いなく佐藤選手だったでしょうね。でも、その後のプレゼン全体の流れがスムーズにいかなければ、もしかしたらイスタンブールに敗れていたかもしれません。
そういう意味では、トリを務めた竹田(恒和・招致委員会理事長)さんの前に登壇した安倍(晋三)首相のスピーチは決め手になったといえます。安倍 さんは「LEGACY」という単語に聴衆を集中させました。これは国民が束になって努力して次の世代に遺産を受け継いでいくという意味。オリンピックは誰 か一人のスーパースターの活躍によって次に繋がるものではないという話の論法は、国のトップに相応しいスケールの大きさを感じました。これは他のスピー カーがしてもまったく響きません。
また、懸念された福島第一原発の汚染水問題。安倍さんは心臓のある胸に手を当てながら、東京には一切危険がないことを主張しましたね。あれは「神 に誓って」というときに欧米人がよく使う動作。現在も未来も責任を持つというスピーチの内容と動作がぴったり合っていました。事前に鏡を見てかなり練習し たのでしょうが……。
――やはり効果的なプレゼンには、身ぶり手ぶりが必要だということか。
佐藤:顔の表情や声の強弱、動作のバランスも取れなければ、せっかくスピーチの内容が立派でも打ち消されることがあります。プレゼンの目的を妨げる すべての要素をパフォーマンス学では「ノイズ」と呼びます。安倍さんのプレゼンはノイズが感じられずに自然体でした。
(中略)
――そもそも、日本人は身ぶり手ぶりを使ったプレゼンは下手だし、合う人と合わない人がいる。
佐藤:そう、誰もがスティーブ・ジョブズさんのように上手なプレゼンができるわけではありません。でも、日本にだって小泉(純一郎)元首相や、その 息子さんの進次郎さんのように、言葉と動作が合って人を惹き付けるプレゼンができる人はたくさんいます。「自分はそんなアピールはできない」と諦めるばか りではなく、上手なスピーチをもっと参考にして欲しいですね。
――その人に合ったプレゼン力を習得するのは非常に難しい。それはビジネスマンも痛感していると思う。
佐藤:自身のキャラクターと内容が合ってなければうまくいかないことは確かです。例えば、ユニクロの柳井正社長は声もそれほど大きくないし、スピーチで派手な動作もしません。それでいて、「挑戦しなければ未来はない」なんてことをサラリと言います。
裏を返せば、チャレンジしない人は必要ないとキツイ内容になっているのです。つまり、ご自分の言葉がかなり強いメッセージになっていることを知っているがために、敢えて動作で強くせずにバランスを取っているのでしょう。それもひとつの手法です。
――これからの日本人は、五輪招致団が見せたようなプレゼン力が試される機会が多くなる。
佐藤:これだけグローバル化が進んでいるのに、さまざまな国際会議の場で日本人だけが言葉はボソボソ、顔の表情も動かないようでは大きな成果は得られませんし、ますます世界から取り残されていきます。それはビジネスの世界でも同じです。
今回、五輪招致のプレゼンは成功しましたが、開催までに7年もあります。その間、選手村を建てるのに多くの企業がプレゼンをしなければならないで しょうし、旅行会社から食品メーカーからすべて向こう7年間は“プレゼン合戦”の日々になるでしょう。もちろん、海外のビジネスマンだって五輪決定を機に 多く日本に入ってくる。
五輪の招致活動で見せたチームプレーは、プロジェクトごとにチームで仕事を取りに行くビジネスの世界でも当てはまる大事なプレゼン力です。今こそ、日本人は「成功するプレゼン」の組み立て方を身につける時期にきていると思います。
以上。
私も、以前、広告企画制作という職業柄、プレゼンテーションは必須の仕事で、大中小各レベルのものを相当数してきました。英語でのプレゼンも2度ほどありました。
今後は、7年後の開催に向けて、プレゼンテーションの機会は、ビジネスマンに限らず、商店街のおっちゃん、おばちゃんも英語によるプレゼン力が必要になってくるような気がします。
あなたも、是非、トレーニングしてみてはいかがでしょう。
あなたの、一生涯の武器になります。
下記のサイトを見て参考にしてください。
「東京五輪誘致プレゼンテーション動画完全版」
http://www.youtubefan.net/athletes/tokyoolympics2020.php