移動してますね、普段は。
車なら300キロ出せば時間移動できるんでしょうが、
地下鉄(メトロ)に乗って
では気がついたら過去だった!
っていう展開。
まったく飾り気なしの文章で、サラっとSFチックなことをこなしてしまうのが
浅田流奥義のひとつ(何

主人公小沼真次は、女性下着を売り歩くサラリーマン。
毎日地下鉄の一日乗車券を使って、せっせと仕事に励んでおります。
兄の命日の夜、永田町の駅から出ようとすると、
どうにも見覚えのない場所に出てしまいました。
そこは死んだはずの兄がいる、過去の世界。
果たして真次は、未来を変えることが出来るのか!
……という話ではありません。
結局のところ、助けられなかったんですが、
それ以後次々に時間をさかのぼり、最低の自己中野郎だと思っていた
父の生き方や、兄の死の真相など、
変え様はないけれど、しかし知らなければならなかった事実を
見続けることになります。

どうにもハッピーとは言い難い終わり方をする本作。
正直、俺がこれを読んでどんな話だったかを語るのは、
20年は早いと思います。
人生経験が足らん!
そんな深ぁいお話です。
出直してきます。
でも映画は観たいな。


ちなみに、冒頭の車ってのはデロリアンであります。