「響乱」の夜 | 平岡秀幸 ・ ブログで読む演技論

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京都を中心に演劇活動をしています。
演劇、特に演技について、
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 年頭の決意を、ブログで…、と思っているうちに、もう1月11日だ。

 ここのところ、自分の中でも停滞している感じが強かったので、今年はどんどん動く。

 そう思いつつ、昨夜の日野晃ドラムライブ「響乱」に出かけた。


 まさに「響乱」!


 息子さんの一輝さん率いる和太鼓チーム「太鼓衆一気」のエネルギッシュな演奏で、場内が盛り上がったところへ、ドラマー日野晃登場。


 一音一音が沁み込んでくるような、静かなピアノの音に合わせて、静かにドラムが鳴る。

 寄り添うように流れていたピアノがドラムを離れると、そこからは一気にドラムが爆発する。


 こんなことを書けば「当たり前やんけ!」と怒られそうだが、とにかく身体が良く動く。

 しかも力が入っていない。

 日野晃の身体の中にあるものが、スティックを通じてドラムに注ぎ込まれる。

 あふれ出したものがそのまま音になっている感じだ。


 後半は一輝さんも交じっての掛け合い。

 打ち合わせがなくても、日野先生には一輝さんの次の手が見えている。

 武道と同じだ。

 日野先生が一輝さんに合わせながら、いつの間にかリードしている。


 終了後は、先生も交えてワークショップの常連組と飲みながら、ワイワイとリアルコンタクト談義。

 あれだけ激しく動き、音に集中しながら、どうして一輝さんの音や動きがわかるのですかと質問すると。

 「うーん…。そうやな。プールに浸かっているいる感じやな。そやから、周りがみんな見えるんや。」という答。

 これには全員????。


 エネルギーを一杯もらった、素敵な夜だった。

 日野先生、有難う御座いました。


 というわけで、私も今年はエネルギッシュに動きます。