折れず、ぶれず、投げ出さずに、ただただ、今すべきことをコツコツとやり続ける・・・


そう思って一生懸命にただただひたすらに前へ前へ・・・


そしたら、すこぉしだけ成果が現れてきた。

そしたら、もっともっと前へ前へ・・・と思うようになった。

そしたら、それよりももっともっと前へ前へ・・・

そしたら、立ち止まるのが怖くなって、ただただ進み続けてしまった。


そしたら、そしたら、そしたら・・・

大切な人を巻き添えにしてしまった。


自分はただただ前に前に・・・と進むことで、自分を失わずにいられたかもしれない。

でも、大切な人は、私についてくるのに必死で、疲れて疲れて、息つく暇もないくらい疲れてしまったみたい。


そう、私のせいで、彼女がパンクしてしまったのだ。


本当に申し訳ない。


せっかくの夏休み・・・お休みもとらずに、一生懸命に働いてしまった。

彼女も文句ひとつ言わずに、手伝ってくれた。。でも、やっぱり、疲れてしまったのだ。


娘が泣きながら言った。


今度、一緒に温泉旅行行こう。 お仕事おやすみして、温泉旅行行こう。


うん、行こう、行こう。 すぐに行こう。


来週、一緒に箱根に温泉旅行に行こう。うんと贅沢して、うんとゆっくりして、そして綺麗になって、帰ってこよう。


彼女は泣きながら喜んだ。


彼女の幸せのために、一生懸命働いていたつもりだったのに、結果、彼女を疲れさせてしまった。

こんな母を許して欲しい。


高校生といっても、まだまだ子供だったんだね。

お化粧して、ヒールはいてても、まだまだ子供だったんだね。

そんな、簡単なこと、分かってあげられないでごめん。


来週は、うんとうんとゆっくりしよう。心の風邪を直してあげよう。


太一君、あなたは、心が風邪をひいてしまったら、どうやって治すのかしら。

そんなこと、つい考えてしまう私だけど、来週、会えるからその時に太一くんの顔みて、もう一度考えよう。


うん、楽しみ。