前回のブログでは里親さんの一部の方が信仰している宗教についてもグチグチ書いてしまいたくなるほど里親とは何なのか自問自答することが多かった2023年。

年末には里親さん達の交流会に参加したのですが、2~3年くらいの委託になりそうだと以前お話しされていた里親さんが長期委託に切り替わったという話を聞いたり、実親さんが家庭引き取りを諦め長期委託に切り替わりそうだと話す里親さんもいらっしゃったりして、勿論どちらのご家庭も家族で沢山話し合い葛藤もあったし相当な覚悟の上辿り着いた結論だということで尊い決断をされたんだとこちらまで胸が熱くなったのと同時に、より一層里子ちゃんとの関係性が濃厚になり傍から見ていて一つの家族になっているなと思える姿がとても羨ましくも思ったのでした。

そのこともありつい先日、里親支援の方に里親としてどんどん委託されたいのにそうならない現実にモヤモヤしている気持ちをぶつけてしまいました。

するとその方は「里親さんの元に託せる里子ちゃんがいないんです。」と仰ったのです。

どういうことかというと、発達特性凸凹の子どもさんが増えているというのも確かなことですが、家庭環境的にも厳しい中育っているため里親家庭では抱えきれないというのです。

その瞬間、あっ、確かに13人目の里子ちゃんで思い知ったようにどんなに小さくとも生まれ持ってきた特性と家庭環境で我が家では手に負えないそういう子どもさんが圧倒的に多いから委託にはならないのだと。

凄く凄く合点がいってしまいました。

児童相談所の方々は熟考の末、ものすごく配慮した上で我が家に託しても大丈夫な子どもさんを委託して下さっていたのであって、決して力不足だからとか3人目の実子がまだまだ甘えん坊だからといった単純なことで委託を渋っていたわけではないのだと。

ただただ猛省です。

自分の思い通りの委託とはならないこと至極当然の話ですが、心に刻み2024年実子達の子育てをしながらパート勤めをしながら里親としてできることを頑張りたいと思っています。

 

今までお預かりした里子ちゃんの誰とは申せませんが、今もなお家庭引き取りを希望していた実親さんの元に戻らずに里親家庭さんの元暮らす子どもさん達がいます。

そういったケースは実親さん自体に知的障害があったり、グレーゾーンであったり、様々な特性があったり、精神疾患を抱えていたり、実親さん自身複雑な家庭環境で育った背景があったりします。

歴史は繰り返すということが本当なんだと思ってしまうくらいそういった実親さんから産まれてきた子どもさんは同じ状況になることが多く、この連鎖はどこまで続くのだろうと何度も考えてしまいます。

今後も色々な里子ちゃんと出会い私自身何ができ、できないのか探っていきたいと思っています。