困難に直面している親子の救いになれたらという思いと子どもが大好き!自分の人生子育てに関わることをしたい、そう考えた時養育里親は最も自分のやりたいこと、やりがいに近いと思っていたのですが…

里親生活を振り返り見えた理想と現実にやる気が少し後退している自分がいます。

今までのブログにも書きましたがコロナが猛威を振るっていた時期と里親デビューが重なり、得体の知れない感染症であったコロナが収束するまで親元で暮らせない子どもさん、特に乳児さんの受け皿として我が家は委託依頼がひっきりなしでした。

理由としては施設さんはコロナ以外もですが感染症流行期は新規の子どもさんの受け入れが減ります。既存の子どもさんや職員さんを守るためと言われています。

隔離部屋の確保が難しかったり、誰か一人でも罹患すると職員さんの手が足りなくなるなど様々な理由があるそうです。

その点里親家庭は感染対策がしやすく罹患したとしても施設さんに比べると感染拡大は最小人数で収まります。

また、この時期親子の面会交流も停止していた施設さんでしたが里親はそれを続けることができました。面会日の予定を立てるにしても子どもさんを連れて移動するにしても最小限の人員でできるので、特に飛び込み出産や家庭調査が必要とされ一時保護となったたケースは家庭引き取りに向け親御さんの気持ちを切らさないようにと児童相談所の職員さんの働きかけで親子の面会を繰り返し行いました。

それに応えられたのは専業主婦でマイカーがあり運転できる私と全面的に協力してくれる家族がいる我が家だったからかと。

それに加え子どもに対する深い愛情を持ち研修を受けた里親さんとは言え、子育て経験のない方に虐待リスクの高い生後3か月までの乳児さんを預けるというのはハードルが高いということを含め、だからこそ3人の子育て経験があるという我が家は貴重な存在だとある時職員さんが話してくださいました。

しかしいざコロナが収束すると受け入れを控えていた施設さんに子どもさん達が入所し、我が家への委託はゼロに。

施設を運営維持いて行く上で定員確保はやむを得ないですから。

でもです。

施設入所した子どもさんはいつどのタイミングで愛着形成を育むのでしょうか。

この5年間里親を経験して小さければ小さいほど、特定の大人との関係性を気付くことの重要性を痛感しました。

また施設さんに入所している時間が長ければ長いほど施設を出た後家庭生活に順応するのが難しいということも。

私が言うまでもなく皆が気付き分かっているのですが、どうして里親の元に子どもさんが託されないのでしょう。

里親の元に託してもマッチングが上手くいかず、施設に戻る子どもさんがいることも知っています。

また特に乳児さんを預かる際は専業主婦であることを望まれ、仕事に行けず、だからといって待っていても委託があるかどうかは分からず、どうするかは個人の判断に任され、乳児さんの受け入れを諦めいざ働き出すとレスパイトや一時保護などごく短期間の委託になりがち。

里親を必要としていますと声高に広報していますが、結局里親は困った時の中継ぎという出番しかないのではと思ってしまうのです。

本来であれば一時保護になった子どもさんに関する情報を十分精査し、施設なのか里親委託なのか検討され、里親委託であれば何度か顔合わせをして迎え入れるべきではないのかと思うのです。

しかしそうではない実態。

そして気になったのが里親さんの信仰についてです。

 

続きます。