昨年は多くの方に実子がいながらの里親生活についてのブログを読んでいただき大変ありがとうございました!

実子達からは母の承認欲求のはけ口なのではと辛口コメントを言われたこともありましたが、産まれたその日に命を落としてしまう赤ちゃんや子育てに行き詰った親御さんに里親とは何か知っていただき、もしもの時子どもを守り育てて行く上で誰かに子どもを託す=養育里親を一つの選択肢に加えてもらってもいいのではと思う一心で不定期でしたが書いていました。

またもう一つブログを書いていた理由ですが、私には赤ちゃんを望み、でもその願いが叶わなかった叔父夫婦の事がずっと心の中にあったからです。

農家の後継ぎとして親戚だけではなく近所の方や知人友人の方様々な方が子どもはまだかと叔父夫婦に聞いていたのを子ども心に覚えています。

叔父夫婦の結婚後数年は私もいとこの誕生を楽しみにしていたのですが、人が集まればすぐ子どもの話になり段々と親戚の集まる場に仕事を理由に参加しなくなったり、参加しても短時間だけというようになったのです。

やがて親戚が集まるといとこのうちの誰かが養子に入ればいいのでは、では誰がという会話が増え、実際いとこの中で一番最後に生まれた子が小さい時から叔父夫婦の家によく遊びに来ていてその子に対して叔父夫婦も淡い期待を寄せているように見えました。

しかしそのいとこが成長するにつれいとこは大人たちのの気持ちを知り悩んだそうですが自身が養子縁組を望まないことを伝え、また叔父夫婦も諦め夫婦二人で生きて行くことを決意したと聞き何とも切ない思いになりました。

そんな親戚事情もあり、養子縁組とは何か私自身が早いうちから知ることができ、また子を望む側、望まれた側双方の思いに接した経験があります。

その上で養育里親の存在を知った私としては、親子になることはできませんが実子がいる・いないに関わらず、子どもを育てたいという人にとって様々な人が知っていて良い話だと思ったこと、そして特にその思いは里親生活の経験を積み重ねるほど強く思ったことがブログを書くことに繋がったのでした。

2023年は我が家から養子親組で新しい親御さんの元へ迎え入れられた子どもさんの幸せに育っている様子を何度か見せていただけました。また家庭引き取り希望の親御さんの元へ帰れずいまだに別里親さんの元で暮らしてしますが、里親さんの愛情をたっぷりうけてすくすく成長している里子ちゃん達にも度々会えました。

もちろん乳児院や児童養護施設はもしもの時の大事な砦です。

でも今年出会った里子ちゃん達の様子を見ていると、小さいうちに愛着が形成されないということはこんな子どもに育ってしまうのだという姿を目の当たりしました。

優しくしてくる人ならだれでも擦り寄り、優しくされないと拗ねたり突き放したり、他人を都合の良い人かどうか判断するなんて…

施設さんはやはり集団生活なので一人一人に手厚く大人が接する時間には限りがあると思うのです。また将来家庭を持つかもしれない子どもには、やはり特定の人と愛着形成を気付き、個々にあった自分のなりたい職業観を思い描いたり、家族像や夫婦像をイメージししやすい環境にある養育里親のもとで暮らせた方が良いのではと思うのです。

でも実際里親生活をしてみてモヤモヤする面もあったのでそのことについて次回書いてみようと思います。

 

つづきます。