前回のブログで、実子達にダメだしされると叩くようになったと書きましたが、反面実子達が優しく接すると猫の鳴き声の真似をしながら近づき体に触れ、ぎゅっと抱き着き隙あらば首筋を舐めたりキスしたりするようになりました。

最初のうちは3歳の子どものすることだしと実子達も耐えていましたが、さっきまでダメ出し攻撃してきた子が急に手のひらを返したように抱き着き、しかもキスまでされては嫌だととどんどん距離を取るように。

すると今度は夫に対して同じことをし始めたのです。1回目に首筋にキスし拒絶されなかったからか2回目も同じようにやりかけたため寸前でかわし、それ以降なるべくハグ程度でかわすようにしたそうです。

その後里親支援の方や児童相談所の職員さんが訪問にいらっしゃった時も猫の鳴き声の真似から始まりと同様の流れでぎゅっと抱き着いたりしていました。

因みに私の場合は日が経つにつれ里子ちゃんにとって注意する嫌な存在だったのかもしれません。また私自身この子は何れ家庭引き取りになるので必要以上の身体接触はしないようにしていたせいもあり、用がある時は「先生」と言いながら腕に触れてくる程度でしたが、親以外の人にそのような身体接触をしたがるというのはいかがなものかと思いました。

委託当初の情報にはありませんでしたが、後日ネグレクト傾向があったご家庭だと聞き納得しました。里子ちゃんは愛情に飢えていたのかもしれないなと。

また食事時にどうしても食べたくないものが出ると食べなくなることが増え、それまで以上に人の食事を欲しがるそぶりを見せたり、離しておいたはずの大皿の料理を触ったりするので、食べずに残している料理をまず一口でも食べてみようと声を掛けたりしたのですが、食べずにいるか、一口入れたとしても飲み込まずにいたり、とにかくこちらの根負けを待つ様子が日に日に強くなりました。

そんなこんなの状況が委託1週間目で繰り広げられ、その時点で委託解除の見通しが立っていなかったこともありしんどいと里親支援の方経由で児童相談所の方に伝えてしまったのです。

その数日後解除の日が決まり正直ほっとしてしまいました。

発達障害など様々な特性について自分なりに学び知っていたつもりですが、個々のケースを実生活の場でどのように対応、対処していくべきか本当に大変だと実感しました。

我が家にはと言うか、私はまだこのような発達特性凸凹の子どもさんを受け入れは難しく、また人としてまだまだ未熟者だなと。

そう痛感させられました。また里親として本当に里子ちゃんには申し訳なかったのですが残された日々を乗り切ることしか考えられませんでした。

 

そして解除目前で第3子と私が感染症に罹患。

私たちは隔離部屋で過ごし夫と第2子が里子ちゃんのお世話をしてくれたので、最後はほとんど接することなくお別れとなりなした。

13人目の里子ちゃんは家庭引き取り予定でしたが、引き取りについての調整が難航したため我が家から施設へのお引越しとなったそうです。

 

13人目の里子ちゃん、力不足な里親でごめんなさい。

どうか元気で、良い先生お友達に恵まれますように。