前回公園での様子を書きましたが、公園帰りに寄ったスーパーでも大変なことに。

里子ちゃんは気になる商品を全部触ってしまうのです。

特に厄介なだったのはお魚やお肉などトレーに入ってラップが掛けられている状態のもの。ぷすっと穴をあけるまではしませんが、どうしてもラップ越しに触ってみたくなるようで、実子達が小さかった時にはそのような経験がなかったので完全にうっかりしていました。

マナー上許したくないなと思ったので注意しました。

すると2回目は直前でやめさせることができ、それ以降その日はやらずに済みました。

また買って良いよと言っていないのにカゴに次々商品を入れようとするで、今日は一つだけ欲しいものを選んで買おうねと話すと理解し、数点選んだお菓子から一つ選んで買うことができました。

スーパーでは指示を聞き、理解し、3回目くらいからは不要に商品に触らず、指差しでこれが欲しいと伝えられるようになりましたが、そこまで何度もお店の中で目を光らせねばならず気が抜けません。

幸い勝手に走り出すなどの心配はないのですが、公園でもだったのですが誰かれ構わず気になった人に視線を合わせに行き話しかけられるのを待つ様子や、自分から「おい」と声を掛けたりするので優しい方は元気な子どもさんですねと仰ってくださるのですが、人によっては何なの子の子とばかりにこちらまでじろじろ見られたり、肝を冷やす場面が何度もありました。

委託3日目以降近所の公園にも行きましたが、どうしても「おい」と声を掛けてしまい子どもさんには怖がられ親御さんには不審な目で見られるので、なるべく小さい子どもさんがいない時間や帰りそうな時間を選んで出掛けるようにしました。

家の中では常にだれかに構って欲しくて、「先生」とこちらが返事をするまで呼び続け、家事の途中でも何度も手を止めなければならない場面が沢山ありました。

里親家庭に委託されるということは、家庭ならではの温かな空気感で子どもさんに寄り添いと言うのが求められていると思うのですが、段々注意することばかり増えていきました。

また、実子達が食事中肘をついたり、汁物を不注意でこぼしてしまい私が注意するとここぞとばかりに里子ちゃんが実子達にダメ出しをする様子があり、実子達も里子ちゃんもお互いに対してイライラを募らせる状況になってしまいました。

やれやれと思っていたところ、里子ちゃんには触らないでねと伝えていたデスクトップパソコンを使っていた実子に対し、お前も使っちゃだめだろうとばかりにダメ出しを連発。

私が実子は勉強のために使うんだよと伝えると一旦理解したようだったのですが、少し経って皆が見ていない隙にパソコンのスイッチを入れようとしたのかモニター画面を引き倒してしまったのです。

すると先ほどダメだしされた実子が今度は自分の番とばかりに里子ちゃんにダメ出しをして、間に入らなければと思った瞬間里子ちゃんは実子の顔に唾を吐き体を叩き始めたのです。

とっさのことで体が動かずただただ二人の様子をみているだけで、気付くと実子が悲しそうに私の顔を見ていました。慌てて里子ちゃんの両腕をつかみダメだよそんなことしちゃと注意しましたが平然とした表情に怒り心頭。

またこの日以降注意されると私たち夫婦にはしませんでしたが、実子達を叩いたりダメ出し連発をしたりするようになり、怒りの矛先をどこへもっていけばいいのか悶々としてしまいました。