こんにちは。

前回のブログを書いた後、そんなにすぐ一時保護の依頼があるのかなと思いながら、遠方に住む両親が数年ぶりに数日間泊まりに来るということで準備に追われていました。

また両親が滞在している間には第2子の学校行事も予定されていたので、里親支援の方には事前にもしも委託依頼があっても受けられないかもしれないと伝えておきました。

が、しかし…第2子の学校行事があっという間に終わり、折角なので外食でもしようと両親と出掛けた先で里親支援の方からの電話が。

担当の方はとても慌てた様子で、今日から一時保護の幼児さんを数日間受け入れてもらえないかというのです。

頭の中はパニック状態でした。よりによって今日から…

想定された委託期間は両親の滞在期間とまるかぶりです。

高齢の両親とはコロナ期間中会うことができず、また孫の顔を見たいけれどもすっかり遠出が億劫になってしまい、でもようやく重い腰を上げてやってきてくれたところでした。そんな訳で両親の気持ちを考えるとこの依頼を受けていいものか…

一旦考えさせ下さい。一時間後にはご連絡しますのでと伝えて電話を切り、とにかく両親の気持ちを聞いてみようと話してみました。

母はいいんじゃない。と言ってくれましたが、父は何となくですが浮かない表情。

夫に連絡すると即OKの返事が。

一時保護の理由は実親さんの病気入院。しかも多子家庭。様々な里親さんに連絡を取りきょうだいの受け入れ先確保に奔走しているとのこと。

家族水入らずの時間を楽しみたいとも思ったのですが、状況を考えお役に立ちたいという気持ちが上回り受け入れることにしたのでした。

慌ただしく食事や買い物済ませ、自宅に戻ると直ぐに児童相談所の方々に連れられた幼児さんがベビーカーにちょこんと乗ってやってきました。

はじめてみた感想は、あれ随分年齢の割に小さくない?でした。

緊張した表情で、でも泣くこともなく今回のケース依頼についての説明を聞いている間、私に抱っこされながら嫌がる様子なくきょろきょろしていました。

児童相談所の方々が帰る頃には私に少し慣れた様子で皆でほっとしたところ、今度は両親と初対面。

また表情が硬くなりましたが母が一生懸命話しかけたり、おもちゃで遊んでいるうちにニコッと微笑む様子も。

そうこうしているうちに実子達が次々帰宅。

第3子はえーなんで。とがっかりした様子でしきりに文句を言ってきました。

第2子も微妙な表情で、いつまで里子ちゃんはいるのと聞いてきました。

実子達にしたら折角の祖父母との時間に里子ちゃんがいることで、家族水入らずとはいかないことや行動が制限されたりするかもしれないと考えたようで、今回の受け入れ初日はテンションダダ下がりでした。

しかし今回の里子ちゃん、あと数か月で2歳という幼児さんだったのですがとにかく小柄。体重も軽く抱っこしていても負担に感じません。

歩き方はたどたどしく、発語も少なく、大人しく、人見知りもせず。一人遊びが上手で手がかからない。

この子はここまでどんな生活を送っていたのだろう。

お世話する側としてはある意味お世話しやすい子どもさんでしたが、何か引っかかるなと。家族皆、数日間とはいえこの子のためにできることをして送り出したいねと言う気持ちが芽生えたのでした。