暑い日が続いていますね。

毎日私が子供の頃には考えられなかったような気温を目にするようになり、生きている間にどこまで上昇するのだろうと気になる今日この頃です。

 

さて、里親をされている方には懐事情が見えてしまう話しで大変申し訳ないのですが、里親のお金事情について自分の思いを吐き出したく書かせていただきます。

 

養育里親には里子ちゃん一人につき月々

里親手当9万円と養育費約5~6万円(乳児さんなら約6万円、1歳以上は約5万円)が支給されます。

この他に里子ちゃんが学校や幼稚園、保育所に通うようになるとそれに必要なお金も支給されます。

因みにこの里親手当はお給料という扱いではなく、里子ちゃんの為に支出するお金だそうです。

わが家では特に8人目の里子ちゃんがとても活発な上、何でも興味をもって触るのが大好き。そのお陰でプリンター、実子達のゲーム機、陶器の傘立てその他諸々壊れて使えなくなりました。

ベビーゲートがあるでしょと思われるかもしれませんが、全部の物につけられるわけもなく、普通の家庭で暮らす上で触るなというのも変な話じゃないでしょうか。

ある日児童相談所の方に、里子ちゃんが壊した物があるのですが、修理や買い替えをする場合はどうしたらいいのでしょうかと尋ねたら、わが家で家財保険に入ってくださいと言われました。

あの、遡って保険に加入することはできないですよね?しかも保険の掛け金はどこから出すの?いちいち細かいものまで請求するの?どんなものでも保証されるの?

そんなことを考えていたら、あー、里親手当で賄えばいいってことですね。と、口には出しませんでしたが、納得しました。

また、冷暖房費が月額1000円弱別途支給されているのですが、最近の光熱費高騰を考えるとそんな金額では賄えるわけがなく、しかも乳児さんを預かるなら尚のこと温度管理が重要。毎日洗濯物もたくさん出ます。24時間365日在宅時間の長い乳児さんは電気もガスも水道もたくさん消費するのです。

それに児童相談所に交流面会に行ったり、健診、病院受診等で我が家の車も利用します。

また小さい頃からお出かけなんてしても意味があるのかとお考えの方がいるかもしれませんが、子どもたちにとって外の世界を知ることは五感を刺激し、脳の活性化につながると言われていてそのためなら惜しまず外に出掛けています。

ということで、里子ちゃんの為にありがたく使わせていただいているのが里親手当です。

 

そして養育費は乳児さんならミルク、おむつ、衣類等里子ちゃんを養育するのに必要な物を購入するのに使えるお金です。

私は乳児さんしか養育したことがないのですが、ミルク、おむつなどの消耗品だけでも毎月3万円程度かかります。その他に衣類、ベビーゲート、おもちゃ、ベビーケア用品等様々成長や季節によって購入するものがあります。

ベビーカーやチャイルドシート、ベビーベッド等の大型グッズは里親支援等から借りることもできますが、汚したり、貸し借りが面倒なので我が家では全て購入しています。

ということで、この2つのお金はそれぞれ使い道があり、消えてなくなるのです。

では里子ちゃんが乳児さんじゃなかったら…

実子達を育てている私が声を大にして言います、大きくなればなるほどめちゃくちゃ子どもを育てるのにお金がかかります!!!

 

ある時実子達が学校や友達に里親についてどう伝えたらいいか教えてと言ったので、養育里親について検索したところ、「お金目当て」、「儲かる」という言葉が続いて表示され、世の中的にはそう考えている方もいるのだなと思い愕然としたことがあります。

私自身やってみて身に染みて思うのは、お金目当てが目的だったら普通に働くことをおすすめしますということです。

では何故里親をやっているのか…お金には代えられないモノ=思い出が得られるからです。

認知症になった祖母が10年近く前に亡くなったのですが、生前すごい浪費家でお茶道具、絵画、着物等々たくさん購入していました。

いまだに残る遺品を見ながら思うのは、いくら欲しくて買ってたくさん集めても、あの世に一つも持っていけない。だから私はこれからも好きなことである子育て、里子ちゃんの養育をたくさんして、思い出をたくさんいっぱい抱えてあの世に行きたいなと思ったのでした。

 

以上、養育里親のというより、我が家の里親生活に関するお金事情についてでした。