毎週水曜日の午後は、3年生の授業です。

成績あまりよくない37人クラス&成績よろしい13人クラス(こんな書き方したくないけど、実際そういうクラス分けなのです…)の2コマ。

テンション高く何にでも食いつく1年生と違って、日本語に重きを置いてない、諦めた、興味ない…という生徒もいれば、作文週1~2本を欠かさず提出したり自主学習テキストについて質問を熱心にする生徒もいる3年生ですので、授業終了は若干早めにして質問受付タイムにしています。

質問内容は、だいたい文法の四択問題について、

「この問題Aが正解でしたけど、Bじゃだめですか?」

という類のもの。中国人教師の時間帯で理解できなかったもの、時に誤回答を教えられてるもの(これは後日さりげなく教師本人に伝えるのが至難の技です…)などなど。

昨日も授業後寄って来る女子生徒がいました。が、いつもと違ったのは

「先生、私の母はガス会社で仕事しています」

って第一声。

「え???」(-x-;)

聞けば、ガス検針のためお母さんの担当地区である西安路周辺のアパートを訪問する際に、最近日本人住民がとても多いとのこと。言葉が通じないためか、ドアを開けてくれなかったり、部屋に入るのを拒否されたりするため、怪しい者ではなくガス検針に来た旨を伝える日本語を教えてほしい、と日本語を学習している娘さんに相談したそうです。

そうなんです。中国のアパートって、水道やガスのメーターが家の中にあるのが普通のようです(外国人御用達とかハイソでセレブでオサレなマンションとかは違うと思いますが)。

じゅんじゅんちエリアの担当者も、ガスのおばちゃんはまだ穏やかですが水道のお兄ちゃんは「看水!」(水道検針だ。さっさと開けねぇか!→たった一言だけどニュアンス的にこんな訳…)と叫びながら、朝っぱらからドアをガンガン叩いて廻ってます。

初めての時は「見知らぬ人を家に入れない」なんて常識的な危機管理マニュアルも頭をよぎりましたが、実際に生活してると、そんなこと構っちゃいられない場面も多いものです。

そんな外国人の気持ちを察してくれてか、よっぽど同エリアの日本人がドアを開けてくれないのか(笑)、日本語を学習したこともないお母さんにもかかわらずとっても親切で前向きな行動。

もちろん、みんながみんなこんな親切な検針員さんじゃないですけどね(^^ゞ我が家に来るお兄ちゃんなんて上述の通りワイルドだし。

でも、こういうお母さんがいるかと思うと、嬉しくなります。日本語を通じて母と子の家庭での会話も想像したりして、ほっこりあたたかな気持ちになりました(*^^*

日本で行政サービス従事しているみなさまも、英語や中国語を覚えてくださいとは言いませんが、外国人ってだけで窓口で視線を逸らすようなことがないように希望いたします。

ホント、言葉が十分できないっていろんな場面で不安なんですよぅ。

じゅんじゅんもお手伝いさせてもらってる、大連市内の中学校での「第二外国語としての日本語」授業の取り組みって、まさしくこういう場面の時のもの。受験目的ではなく、交流手段としての日本語。日本語専攻を増やしたいわけではなく、日本人が多い大連だからこその状況に適応できるような教育。

10年後、20年後に花開くもの ブーケ2

教師研修でも、教科書を作る会議でも、こういう言葉がよく出ます。

来週も中学校教師研修がありますが、生徒&お母さんを通じて前向きな気持ちいただきました!目に見える、形に残る活動ではないけど、だからこそロマンチストじゅんじゅんはそこに携われる機会に感謝してます。

そういうわけで、西安路周辺にお住まいのみなさま(大連に来て知り合った方々の顔がいくつか浮かびます♪)。

「こんにちは。ガス会社の者です」ってドアを叩く人がいたら、それはきっとじゅんじゅんの生徒のお母さんです。「ガスの検針に来ました」も教えたけど、これはお母さんには難しいだろうし、言わなくても理解してもらえるかしらん。

中国語が堪能な方は「日本語、上手ですね」「もしかして、お嬢さん第一中学校に通ってますか」なんて会話してみるのも楽しいかも?

こういう個々人の中の小さな出来事一つ一つが重なって、国と国との大きな相互理解につながるのだと思います。

きれいごと?規模でかすぎ?

いいんです。

こう語れる立場なのも、この24ヶ月の間ですもの。

言葉に愛を感じてこその日本語教師!明るい未来を夢見てこその協力隊!なのです。どすこい(*^-^)b