大連市人民政府(日本でいう市役所ですね)でJOCV(もう注釈必要ないですか?青年海外協力隊のことですよ♪)受入業務やJICAその他団体等との国際協力事業を担当している部署の担当者が、「昼食をご一緒に」と自宅に招待してくれました。
モデルのようにきれいな女性で日本語も堪能、才色兼備というのは彼女のための言葉ではないか?という素敵な人。私より5つ若いのだけど、じゅんじゅんメロメロにファンなの♪大連赴任以来、居留登記などの手続きでもお世話になりっぱなしなのに・・・と思いつつも、ご好意に甘えておじゃましました。
初対面のご主人も、日本語専攻の奥様にはかなわないけど、かなり日本語が上手。ご主人は、なんと私が教えている高校の卒業生とのこと。卒業以来日本語を使ってなかったけど、5年前日本の九州の某県某市役所で1年間研修した時に蘇ってきたそうです。当時は農業関係の研修を受け、現在は日本企業と合弁で立ち上げた園芸関係の貿易業をしています。
ちょうど、ある友人のある日の日記&コメントで中国食品の安全性について話題になっていたのですが、こちらから何か聞くのは相手を不快にさせるかと思い、触れずにいました。だけど、ちょうど西瓜や苺などを食べながら、彼が「本当に日本の農業は進んでいる。勉強させてもらった。中国の農業は問題が多い」と語り出したので、私もいろいろ質問しました。私が野菜隊員なら、彼が今取り扱ってるという腐葉土などもっと専門的なことについても聞くことができたのだろうけど。
農業問題だけでなく、一人っ子政策の弊害や不動産の高騰、環境問題など、現代中国の抱える問題等について中国の方から伺い、大変有意義な時間でした。そして、日本の農家を私以上に身近に知っているからこそ感じた日本の問題(農家の後継者不足や輸入問題)についても話し、一人っ子政策から発展し日中両国で共通問題である少子高齢化についても、お互い意見を述べました。テーマがテーマだったから、昨夜の「中国語話すぞ」という決意空しく私の下手な中国語は出る暇はなかったけど、実りある会話でした。
重いテーマだけじゃなく、中国人男性の女性への尽くし方も勉強させていただきました♪結婚1年未満とはいえ、本当にご主人が優しい。北京で中国語老師宅を訪問した際も、ご主人がほとんど料理を作ってくれて、しかも全部美味しかった。今日も、一番手の込んでそうな煮物を「これは主人が作りました」っていただいて、まぢ美味しかったです(T_T)
老師宅では「南側の男性に比べたら北の男性はそんなに料理しないから、うちは特別」と聞いたけど、老師宅@北京に続き今日も優しいご主人宅@大連でした。料理だけじゃなく、私と奥様が西瓜食べてたら皮と種入れてたトレーをすっと換えてきてくれたり、食事中にも私の取り皿が汚れたら換えるよう促してくれたり、大皿から直箸でおかずを取ってたら「日本人は箸で直接じゃなくてこういう方を好みますよね」って皿に大きめスプーンを添えてくれたり・・・。いや、もうすごい細やかな気の遣い方なんだけど、押し付けがましくなくて。
奥様が強くて旦那様が優しいという組み合わせとご本人たちがいうので、「幸せですね」って奥様に言ったら「はい」って素直なご返事だったので、これまた感動。強いようでも、相手がしてくれることには素直に感謝して表現、素敵です。パートナーも子供も、堂々と人前で誉める!西洋人だけじゃなく、中国人もそうなのねん(新婚さんだから特別?)。日本人男女も見習おうよぅ!
そういえば、お二人が日本人のご年配のご夫婦と食事した際、妻が夫の皿に料理を取ってあげるという光景を見てとても驚いたそうです。「中国人だったら、その反対はあったとしても、妻が夫に取ってあげるなんてない。しかも人前で」とのこと。一見男女平等のようですが、根底は「女性は弱いから助けてあげる」という概念があるようです。
お二人は日本の新しいドラマもよく見てるから、現代社会では「亭主関白」的夫婦関係は希少だと理解してました。日本=金持ちと言われるけど、庶民レベルでは豊かさを感じている人は少ないこと、などなど日本や日本人について、非常に関心と理解を示してくれています。大連には、このような親日派の方が多いです。
でもね、今日は中国に来て初めてちょっと怖いこともありました。
昼前に待ち合わせ場所=市政府前に立っていたら、夫婦と思われる二人組がやってきて話しかけてきました。
「すごく遠くから歩いてきて疲れている。恵んでくれないか」
とかなんとか言っている模様。確かに、外国人の私から見ても明らかに大連の人ではない顔つきといでたち。出稼ぎ労働者だろうか。ひったくりではなく純粋に飢えているように見えるけど、こんな時は無視!
「足もくたくたなんだよ」
と足元のくたびれた靴を指差す。言葉を発しない方がよかったのだけど「あっち行け」よりましかと思って、
「外国人だから分からない」
って、言ってしまった、中国語で。失敗した。即効、今度は妻と二人で、
「餓了!(ウーラ=お腹すいたんだよ!)」
って、お腹押さえたジャスチャーでハモってる。しかも、私が手土産に買ってたクッキーの袋指差して。
「だめっ!」
今度は日本語で言って、大きなジャスチャーでクッキー抱えて見せて、その後もう完全に無視。
すると、あっさり去った。
本当に純粋に物乞いだった。
そこは真昼間の大連市政府前、土曜日だけど通行人は結構いる。その後にも何人か話しかけていた。大連人は概ね優しいので、道でも聞かれたのかと思って一瞬立ち止まってあげてる。そして、目的を告げられると「だめだめ」って立ち去る。そのうち二人は、門柱横の日陰に紙を敷き、ため息つきながら腰かけた。
私が外国人だから狙われたとかじゃなく、地方から都市に豊かさを求めてやってきた二人。
待ち合わせてた彼女が来るまで、ほんの2~3分の間の出来事だったのだけど、衝撃的だった。
8年前北京に来た時、ツアーだったけど少し怖かった。天安門でも万里の長城でも主な観光地では「1000円1000円!」って言いながら物売りが何人も寄ってくる。落ち着いて見て値切ればいい買い物できることもあるのだけど、とにかくその迫力が怖くて目を合わせられなかった。
でも、今回北京で同じ場所を訪れても彼らのような物売りは、ほとんど見られなかった。許可を得て営業している土産店ばかり。天安門前の地下道でまがい物を売っているグループがいたが、帰りに見たら警官が取り締まってる最中だった。2008年(北京五輪)に向けて取り締まりが厳しくなったのか、他の仕事が増えたのか、などと思っていた。そして、大連に来てからも日本と変わらぬ便利さの中で生活していた。それに、私が接する大連人は、中国全体で考えれば意識も生活レベルも高い人たちだ。
そして、なぜか私はこの政府門前での出来事を訪問したお宅で話せなかった。なぜだろう。今、頭を冷やしてもいい言葉が浮かばない。
ご主人が農業問題について話していた時、
「政府が『日本の農業を学べ』と私たちを派遣して帰国して・・・大連でその技術を取り入れても、内陸部の農業まで浸透していくのは非常に時間がかかるし難しい」
ということに触れていた。
農業に限らず、なのだろう。
国全体で考えれば、決してこの国は豊かになんてなっていない。
門前での出来事についても話したとしても、これが回答だっただろうと思う。
大連に来て以来、これまでで一番暖かく天気もよい土曜日だった。
だけど、どんなに快晴でも、北京も大連もどこかかすんだ空。
韓国、日本にも舞う、今年の異常な黄砂。
お昼前後の2~3時間、じゅんじゅんが接した2組の夫婦。
大きな中国でじゅんじゅんが今しなきゃいけないのは、来週の授業準備。
だけど、小さな脳ミソで考えることもたくさん。
私がこうして考えること自体も、JOCV派遣の意義の一つなのだろうけど。
授業内容は「会話」「聞き取り」「作文」という大枠の中であれば融通効きそうだ。先日添削した受験対策の作文問題集も「気候が人間に与える影響について」という課題だった。
私が教える高校の卒業生は、お国のエリートまではいかなくても、市政府関係者には多いようだ。
「日本のアニメやアイドル好きが理由で日本語選択してる派」も多いから、生徒の関心高いものもを取り上げつつ、中国の未来について考える機会になるものもこそっと織り交ぜていこうと思います。
日本はじめ世界各地のみんな、小さなことでもいいから「こんなのどう?」っていうネタがあれば、ぜひ直メールお待ちしてますm(_ _)m