1 名も無き虎(08/08/30(土)12:27 ID:6E5qEooe2)
 ここ1~2年に改革できるかどうかが正念場」。神奈川県内でモスバーガーの店舗をフランチャイズ(FC)展開する有力オーナーの表情は険しい。4月以降、既存店売り上げ前年割れのモスは、6月に同8%減に沈んだ(下グラフ)。客数減が主因で、ファストフード大手の中で最も苦戦している。

 「既存店の低調に加え、店舗数もピーク時2001年の1566店から約200店減少している」と、櫻田厚・モスフードサービス社長は業績不振を振り返る。モスの店舗はFCが中心。契約者は加盟料と毎月1%のロイヤルティを支払い、商標の使用権や経営ノウハウを得る。食材は別途モス本部がFCに卸す仕組みだ。当然ながら、FC不振がモス本体の屋台骨を直撃する。

戦略なき出店のツケ 2期連続赤字が確実

 08年3月期はクーポン導入で客数を伸ばし、売上高は前期比4%増の623億円を確保したものの、不振のFC店を直営店に移行する費用がかさみ、営業利益は4割減の7・5億円へ急降下。そこへ店舗閉鎖損や減損などが追い打ちをかけ、当期損益では赤字に転落した。08年度も前期に引き続き閉店損が重く、6億円前後の最終赤字が確実だ。

 外食市場は1997年29兆円をピークに07年は24・7兆円まで縮小した。モスの閉店は激戦区の首都圏がほぼ半分を占める。「右肩上がりのときの“FCオーナーありき”で、戦略的な出店が少なかった」(櫻田社長)ため、駅から離れた二等立地が足を引っ張っている。

 「96年までは出店が閉店を上回り、売り上げは右肩上がりだった」と櫻田社長は振り返る。外食市場の節目となった97年に、カリスマ創業者の櫻田慧氏が急逝。後を引き継いだ現社長は、慧氏の甥に当たる。

 神奈川県内のFCオーナーは、「97年当初はものすごく売れたが、売り上げは年々下がり、5年目の02年には採算ラインギリギリになった。赤字の月もあった」と話す。

 そもそもモスはFCにとって負担が大きい。ロイヤルティ1%は低いが、出店費用は30坪のビル内店舗で3500万円、ドライブスルー店なら5300万円。さらに厨房設備で1000万円かかる。「最低でも5年を過ぎないと利益が出ない。全額返済には7年はかかる」(同オーナー)。初期投資額はFC展開を進めるドトールコーヒーとほぼ同水準だが、回収期間が倍以上長い。店舗の食材費率もマクドナルド直営店の29%に対し、モスは37%と割高だ。

 01年、BSE(牛海綿状脳症)問題でハンバーガー離れが起こると、マクドナルドは翌年59円バーガーを発売、持ち前の機動力で対処した。一方モスは、店舗数と価格勝負を捨て高級路線に狙いを定めた。

「緑モス」転換の失敗 深まるオーナーとの溝

 その象徴が04年、赤色を基調とした看板から緑色を基調とした高級業態「緑モス」への改装だ。

 緑モスは当時アメリカで流行し始めたファストカジュアルというレストランとファストフードの中間のサービスを目指した。付加価値の高いメニューを「ゆったりと落ち着いた快適空間」で提供するのがコンセプト。男女別の化粧室を設置し、店内は全面禁煙。一方で快適性を重視し座席数は縮小。しかし、入り口に張られた禁煙マークを見て、男性客の足は遠のいた。客数は05年度から06年度にかけて増えるどころか、逆に3%減少してしまう。それでなくても採算の苦しいFCオーナーに、緑モスへの改装費用約700万円がさらにのしかかった。

 東京都内のオーナーは「緑モスにして売上高が前年比3割減った。“緑モス倒産”した店もある。いったい誰が責任を取るのか」と憤る。

 櫻田社長は「豊かな空間でメニューもレストランに近いというコンセプトは、絶対に間違っていない。ただ、禁煙を一気に進めたことには問題があった。実際に売り上げを2~3割下げた店も複数ある。今年からタバコを吸えるちょっとしたスペースを設けるなど、ルールを見直しながら緑モスへの転換を進めることにした」と説明する。当初計画では08年度に全店を緑モスへ転換する計画だったが、現在918店にとどまる。

 モスは注文を受けてからの手作りが特徴。必然的に時間がかかる。収益悪化で人を減らした店舗ではさらに客を待たせるようになってしまった。前出の神奈川県のオーナーは「売り上げが伸びずスタッフを減らした。店は汚れ、提供時間がかかり、クレームが出るなど悪循環に陥った」と赤裸々に明かす。もともと注文から提供まで7分ほどかかるが、店によっては15分かかることもしばしば。ドライブスルー店では、もはやファストフードの域を完全に逸脱した30分待ちさえ出現した。

 メニュー施策でも緑モスは暗礁に乗り上げている。緑モス改装に伴って導入した580円から最高1000円までの高級ハンバーガー「匠味(たくみ)」。当初は話題を呼んだものの、調理に手間がかかるため店舗オペレーションが混乱、昼時のピーク時を除く限定販売とせざるをえず、収益への寄与は限定的だった。それどころか高級感を強調するあまり、逆に“モスは高い”というイメージを植え付けてしまう結果に。すると今度は低価格で高付加価値を狙った500円前後の洋風ご飯メニューを導入。だが、バーガーだけでもマクドナルドの9種類に比べ21種類と多いモス。店舗作業が追いつかず、導入店は当初計画の918店に対し、今年は約600店にとどまっている。こうして最大の強みだったメニューの訴求力も失っていった。


ファーストフードなのに
高額だったり
散々待たせたり
スタッフは態度悪かったり
座席も空いてなかったり
お客を無視した営業で業績が上がるわけなかろうよ
多少味がよければ客が来るって態度は最悪だ