ちょっと職場で話題になったので取り上げてみることにしました。

アニメの一休さんの中で一休さんに将軍足利義満が虎が夜に屏風を抜け出して悪さをするので捕まえてほしいとお願いをし一休さんが「それじゃあ虎をその屏風から出してください。」というとんちの話がありましたよね。

そこで疑問が浮かびます。

当時日本にはいない虎がなぜ屏風に描かれているのか?

あのアニメの元になったのは江戸時代の一休咄

で架空の話だと思われるんですが当時の作者は厳密に設定をしていたのではないかという節が見られるわけですな。

主役の一休さんは一休宗純臨済宗大徳寺の僧で1394年生まれ1481年没。

足利義満は室町幕府第3代征夷大将軍で1358年生まれ1408年没。

蜷川新左衛門生まれは不詳で1448年没。

1400年一休さんは6歳足利義満は42歳。

室町時代の1400年ぐらいを基準にして考えるべきかな。

室町時代に1408年に南蛮船から象が日本に初上陸しているので帝に献上するため虎も上陸している可能性が高いのではないか推察。

実際890年に生きた虎が天皇や将軍の貢物として献上されたと言う記録があるそうです。

一部ではありますが天皇家や将軍と関わりが多い絵師はそれを模写してたのではないか。

例えば上流階級と関わりが深い狩野派の絵師が描いたとしたら…。

狩野派が台頭して出てくるのは室町時代の中期

もしかしたらあの虎の屏風は狩野派の絵師が描いたものだとしたらロマンがありますよね。

それを全て計算していたとは、江戸時代の作者は隙がない設定をいたしますな。

ちなみに一休さん、後小松天皇のご落胤なんですよ。アニメの第一話それを匂わせるエピソードが出てきます。