dostoevskiさんのブログ

少年は船で旅にでるんだ!と決心し船に乗ったが

遊覧船のため また港に戻ることになった

少年は泣いた

自分の不甲斐なさに泣いた

港にいたパイプをくわえた白髭の海の男が少年に言った

「坊主、帰ってこれることが大事なんだよ 笑」

「どうして」少年は泣くのをやめて聞いた

「待ってる人がいるからさ 坊主にもやがてわかるさ」

少年は、よくわからなかったが

潮の香りがするこの男が嘘を言ってるとは思わなかった

男は少年の頭をくしゃくしゃに撫ぜて去っていった


よくある海の話である

ヘミングウェイに捧ぐ