長い間、その国は戦争をしていた。

何百年もしているうちに膠着状態になり日常化してどういう理由で戦争を始めたか忘れてしまっていた。


「それじゃ戦争にいってくるよ。」

「気をつけてね。」

彼は電車で15分揺られながら最前線に着いた。

砲弾が飛び交い隣の兵士が吹き飛ぶのを彼は確認した。

もう何も感じなかった。この戦争になれてしまったのだ。

8時間の戦闘が続いた。


いきなりサイレンが鳴り戦闘中止の合図が流れた。

やっと終わったか。彼はほっとした。

彼はロッカーで私服に着替え家に帰ろうとしたが、部下が彼を誘った。

「隊長、飲みにいきますか?笑」

「いや今日は、娘の誕生日なんだ。すまんな。」

彼は、ケーキ屋さんでケーキを買い家に帰った。

週休二日で彼は毎日八時間戦争をしていた。もうずっとそうなのだから当たり前なのだ。

「ただいま、生きて帰ったよ。笑」

「パパ、おかえりなさい。」

いつまで続くのかこの戦争という名の平和は・・・・。