インド北西部のグジャラート州にある

巨大な繊維工場で劣悪な環境の中で働く

労働者の厳しい現実を描いた

ドキュメンタリー映画。

 

シネマテークたかさきで上映されたので観て来た。

 

(画像を借りました)

 

 

多くの人がヒンディー語圏からの出稼ぎで

グジャラート州にありながら

工場内の表記がヒンディー語だったのも頷ける。

 

大音量の機械の元で

黙々と働く労働者。

機械の速度に合せて作業をする姿は

人間機械そのものだ。

 

そして印象的だったのは

休憩時間で機械の横で寝ていたり

一服している労働者の姿だった。

勤務時間は過酷で

8時から20時まで。

長時間働くには休憩も必要だとインタビューで答えていた。

 

 

あれ?

時間だけみると決して過酷じゃないぞ。

しかも休憩時間もあるなんてすごいじゃないか。

朝7時に機械を廻して昼休み15分だけで

休憩は1秒もなく22時までぶっ通しなんていう

環境で働いている人もいるので

その人も人間機械となっているのだろう。

 

 

 

パンフレットも購入。

タイトルに繊細な明朝体を使用しているところが

劣悪な環境を撮影しているのに

そこに何か美しいものを感じることを

表しているように思えた。

 

 

 

 

 

大量生産のために機械化することによって

大量の人手を必要とする作業が生み出される。

便利を追求すると人は不幸になるのだろうか。