<2024年7月6日>
地元の美術館で開かれていた、
「イッタラ展~フィンランドガラスのきらめき~」。
圧巻だったのは、この鳥たちです。
一つ一つの解説もありました。
大きい左の濃紺は「雉」。右の薄茶は「ヤマシギ」。
最右端の特徴ある姿は「ウィローカールー」、
その隣は「ベビーイーグル」といった具合で、
日本では見ることのない鳥も沢山いました。
これも目を惹いたひとつの「カステヘルミのタワー」。
デザインはオイバ・トイッカという方。
この細かいプツプツが特徴です。
ポルヴォーで見つけた小さなグラスが、まさにそれでした。
「ヌータヤルヴィ」「イッタラ」というフィンランドガラスを代表する
二つの工房の作品が並んだ展示会で、この二つは合併して今は一つ。
カイ・フランク、オイバ・トイッカ、タピオ・ウィルッカラといった
著名なデザイナーを起用したことで有名だそうです。
約1年後に地元で「イッタラ展」が開かれるとはツユ知らず、
そもそも北欧デザインは少し頭にありましたが「イッタラ」という
固有名詞もよく分からずに、たまたま買って来たのが「それ」だっただけです。
あとで買った店の画像を見てみたら、右側のグラスが
まさに「タピオ・ウィルッカラ」さんの作品でした。
さて、足掛け2年、計「302回」という長きに渡って紹介してきた
「北欧周遊」シリーズは今日で終わります。
2023年5月18日という「COVID-19」の分類見直しが行われた直後に
10日間の旅に出て、帰国したのは5月27日でした。
毎年のように行っていた海外旅行が「COVID-19」で行けなくなり、
満を持しての念願の北欧4ヶ国。
デンマーク~ノルウェー~スウェーデン~フィンランド。
飛行機、バス、大型クルーズ船、山岳鉄道、フィヨルドクルーズ船など
乗り物もバラエティに富み、眺めた景色も大自然から古都まで様々。
中でも一番印象に残ったのは、国土面積が日本とほぼ同じなのに、
人口は500万人と20分の1以下しかないフィンランドの人たちが、
ゆったりと楽し気に日々を送っている姿でした。
日本は(たぶん)いろいろな意味で世界一便利な国かも知れませんが
だからといって皆が幸せかと言われれば、疑問符が付きます。
効率と利便性とは裏腹の非効率と不便さの中にもキラリ!と光るものが
沢山あることを教えてくれた「北欧周遊」の旅でした。
【FIN】