<2023年5月25日>
ストックホルム港からひと晩かけてヘルシンキ港へ入港し、
上陸後にバスで「シベリウス公園」の見学を終え、
再び港に戻って来てからバスを下りました。
港では「マーケット広場(Kauppatori)」が開かれていて、
オレンジ色のテントが並んでしました。
広場の正面、港を見下ろすように「市庁舎」が建っています。
驚いたのは、国旗掲揚のポールにフィンランド国旗と並んで
「ウクライナ」の国旗がはためいていたこと。
まさしく「ウクライナとの連帯」の意思表示で、
ロシアと長い国境を接するフィンランドの強い危機感を感じました。
ノルウェーのオスロ中心部では連帯する集会が開かれていましたが、
フィンランドまで来ると、「すぐそこ」で戦争が起きているという
「臨戦感」があります。
市庁舎横の石畳の緩やかな上り坂を歩いて行きました。
小路を抜けると一気に視界が拡がり、
正面に「ヘルシンキ大聖堂」が現れます。
大聖堂前の「元老院広場」の真ん中に建っている像は、
かつてフィンランドを統治していたロシアの「アレキサンダー2世」。
ロシアとフィンランドは併合侵略独立の歴史で、
「ウクライナとの連帯」はフィンランド人のDNAのようにも感じました。
カール・エンゲル設計の大聖堂はシンメトリーの美しい建物です。
時計はちょうど12時。
大聖堂と元老院広場に鐘の音が響き渡りました。