<2023年8月7日午前10時37分>
豪雨災害から足掛け24日目。
「ああしようか?こうしようか?それとも…どうしようか?」と
被災当日から悩む日々が続き、寝不足気味の毎日でした。
そんな中で下したのは「全面交換の決断」です。
床上浸水20cmというのは、床下も床も壁も壁の内側も
家具も家電も建具も、とにかく汚水に浸かったものを
たとえ洗い流したとはいえ、使い続けることはカビや雑菌や虫のリスクに
四六時中晒されることになります。
それでも私は仕事があって不在の時間が多いですが、
妻は時間の大部分を自宅で過ごし、カビや虫は大嫌いです。
「これからも、末永く、憂いのない生活をする」ためには、
いくら金がかかろうとも「1階全面リフォーム」を決断し、
「築26年目の全面リフォーム」と割り切って、
保険金や見舞金や支援金で補填される分はラッキー、
と考えることにしました。
決断してからは前に進むだけですので、
地元の工務店に見積もりを頼み、工事スケジュールを決めて、
一時的に家具家電付きアパートに引越ししました。
この日はリフォーム後の家に設置する風呂やキッチンの現物を
ショールームに下見に行きました。
従来同様に木目調を選びましたが、少し濃い目にしました。
キッチンやガス台周りのパネルは地模様が入っているもの。
ショールームで「これ!」と指定して決めて行きましたが、
新築のときのような高揚感やワクワク感はありませんでした。
やはり水害被災で「やむなく」という意識があったためと思われます。
発災から3週間余り経過した頃ですが、
行政の対応は混乱が続いていました。
「資源化ゴミ」の収集を一度再開したのに、
また中止するという通知です。これも回覧しろ・・・とのこと。
私自身がアパートへ一時引っ越ししている状態ですし、
「回覧は機能しない」ことは前も紹介した通りですが、
いくら言っても聞く耳持たずの行政には、
もう実情や苦言を「言う気」もなくなっていました。
苦肉の策は「再開します」の上に「またやめます」を
追加して貼り付け、ゴミ出しに来た時に見てもらうようにしました。
被災した他の町内も同じ状況でしょうが、
ここの町内の方は、丁寧にパソコンで作り直して、
ラミネート加工までしてゴミ集積所に貼り付けていました。
ここまでやってくれる方は凄いと思いつつ、
一般市民にここまでやらせる行政って、どうなんだろう?
という思いが沸々と湧いて来ました。