<2023年7月24日午前8時9分>
豪雨災害から足掛け10日目を迎えました。
この日は、かねてからお願いしていた、
地元の工務店の方に来てもらい、
「壁の内側」が一体どうなっているのか、
納戸の壁を実際に剥いで調べてもらいました。
結果は、ほぼ予想通りで、内側にある断熱材は
10日経ってもまだグチュグチュ「水が絞れる」ほど濡れていて、
「惨憺たる」状態でした。要は1階の壁の内側が全部こうです。
築25年余りの家で、ウレタン系の断熱材だったため、
スポンジのように実によく水、つまり汚水を吸い上げていました。
床上20cmの浸水被害でしたが、断熱材1枚は約150cmほどあり、
担当者曰く「全部交換するとなると、
180cmくらいの高さまで壁を剥がす必要あり」との結論でした。
近くの事務所ビルへ行ってみると、
エレベーターがずっと止まったままです。
ビルも例外なく浸水しましたが、上層階に住んでいる人にとって、
住まいは無事でも、エレベーターが止まったり、
ポンプがいかれて水道が止まったり、車が水没したりと
このあとも相当不便な生活を強いられた方がいたようです。
この頃になってようやく、
毎日のように災害ゴミが出されるようになりました。
とくに大変だったのは畳で、浸水した畳は4人がかりで持たないと
重くてとても持てなかったそうです。
ちなみに我が家には畳の部屋はありませんので、
その苦労はありませんでした。
翌7月26日の朝6時半頃の状態です。
大量の災害ゴミが出されていて、これが連日続きました。
柱のひび割れが、どんどん大きくなって行き、
ドアや扉は全く閉まらなくなりました。
この日の昼頃、業者さんが来てくれてようやくストーブを撤去。
これまた予想通り、取り外した後の床には汚泥がびっしり詰まっています。
これもカビの元になります。
ボイラーはこの時点でまだ外せませんでした。
心臓部の基板が一番下にあるとのことで、
「追い炊き」と「保温」はできなくなりました。
夏の時期で、豪雨が続いた後は猛暑になっていましたので
バスタブにお湯は張らず、シャワーだけの毎日でした。
被災から11日目の夕方、これまで「捨てるか捨てないか」と
逡巡して来た様々なものを、思い切って「全部捨てる」という
決断をしました。
多かれ少なかれ「長時間汚水浸漬」に晒されたことは確かで、
洗ってもカビやサビが出て来る可能性がありましたので、
ストーブ、こたつ、自転車2台、子供用椅子などなど、
小屋に入れておいたものも、全部廃棄処分です。