<2023年7月16日午後13時00分頃>

汚水と汚泥に浸かった状態が完全に解消したのは

翌日のお昼頃で、昼食を食べた後で「いざ!洗い方はじめ!」です。

作業に当たったのは妻と私と、急遽応援に駆け付けてくれた妻の姉。

 

ところが作業を始めるにも、普段使っていなかったせいで

ホースリールは壊れて使えず、モップもありませんでした。

 

そこでとにかくひたすら、小さな手桶に水を汲んで一人が流し、

それを二人が雑巾で拭き取るという原始的な作業です。

 

汲んでは流し、流しては汲み、汲んでは流しの連続作業が、

延々と続きました。

極めて効率の悪い手作業でしたが、あとで分かったことは

「この作業の方が(ある意味)良かった」ということです。

高圧洗浄機やホースを使わなかったため、

結果的に壁やドアなどに水が飛び散ることがなく、

数日後に発生して来る「不具合」を最小限に止めることができました。

 

玄関の三和土だけは車の洗車用のブラシを使いました。

 

こういった作業をやってみて、初めて分かったことは、

「家の中は小さな段差だらけ」だということ。

ドアを受けているこんな段差があちこちにあり、

水が流れて行きません。

結局「塵取り」で掬って外へ捨てるか、

雑巾で吸い取るハメになりました。

 

玄関ドアや外壁はバシャバシャ水をかけて洗いました。

最高水位の痕跡はゴミのへばりついた後として残っており、

ちょうど外壁板2枚分の高さでした。

 

バケツはたった2個しかありませんでした。

 

外壁板2枚分ということは、その前に玄関の段差2段分があり、

自転車のタイヤがすっぽり埋まるほどの高さです。

 

最高水位を示す「痕跡」が残っているうちに、何気なく

写真を撮っておきました。これもあとで功を奏しました。

つまり、痕跡が消えてからでも「第三者が見れば分かる」

動かぬ証拠になった次第です。

水害に限らず、何かしら被災した時は都度丁寧に

「証拠写真」を撮っておくことが大切なことも学びました。