<2024年1月24日>

12時出発予定の飛行機は30分以上経ってもまだ動きませんでした。

吹雪模様の地元空港に着陸はしたものの、機体に付着した雪を

綺麗に落としてからでなければ飛べないとのことで、

「1回目の凍結防止剤」散布で、

液体がかけられた窓の雪が少しずつ溶けて来ました。

 

高所作業車のようなものに乗った2人のスタッフが、

ホースで液体をかけます。

 

機体全体にくまなくかけるので、結構時間がかかります。

 

機内で待つこと1時間以上、13時を過ぎてから、

隣に止まっていた機体へもかけているのが見えました。

 

向こうは大阪便か名古屋便か札幌便で、機体が小さく、

あっという間に作業が終わりました。

 

後から到着した隣の機体の方の作業が先に終わりました。

こちらも1回目はとっくに終わっているのに「天候調査中」というだけで

動き出す気配はなく、そのうち「凍結防止剤は30分程度しか持ちません」

というアナウンスがありました。

 

「1回目の凍結防止剤散布」から約40分後の13時20分頃、

「2回目の凍結防止剤散布」が始まりました。

だいぶ溶けているせいか、作業の様子が窓から良く見えます。

凍結防止剤をかける作業は何度か見たことがありますが、

2回かけたのはたぶん初めてだったと思います。

それだけ「今日はどうしても飛ぶんだ!」という

キャプテンと管制の意思を感じました。

 

ようやくボーディングブリッジを離れたのは13時34分頃。

 

ところが離陸前にまたキャプテンのアナウンスがあり、

「これから副操縦士が目視で安全を確認し、

問題がなければ離陸します。」とのこと。

一瞬、副操縦士が機体の外に出て、

吹雪の中を点検するのかと思いきや、

機内に入って来て、主翼が見える窓のあたりから翼の上を見ました。

「果たして本当に飛ぶのか?」とちょっとドキドキです。

 

副操縦士のOK!が出たようで、滑走路に向かって走り出したのは

13時50分頃でした。

 

13時54分。予定時刻から約2時間遅れで、

ANA406便羽田空港行きは、かろうじて離陸しました。