昨年11月に旅立った山田太一さん。
彼に未発表のシナリオがあったことを初めて知ったのは、
2月に神田の古書店を巡っていたときでした。
「書泉グランデ」に入ったのは、何年ぶりか忘れるほど。
2月のライヴ参戦時に投宿したホテルが神田神保町でしたので、
ライヴ開始までの時間を古書店めぐりに充てたという次第です。
未発表シナリオは、「ふぞろいの林檎たち Ⅴ」、
「男たちの旅路<オートバイ>」、「今は港にいる二人」、
そして初シナリオ作品である「殺人者を求む」。
山田太一さんの真骨頂は「会話劇」ですが、
それが初めて書いたシナリオのときから片鱗が見えること、
そして他の未発表作品を久々に読んで、
その研ぎ澄まされた会話に酔いしれました。
【2024年4月21日 読了】