ロシアによるウクライナ侵攻が始まったとき、
実はその前のクリミア併合のときもそうでしたが、
頭をよぎったのは、高校時代の世界史の先生の言葉でした。
「ロシアは常に南下したがる」。
他国に理不尽(と思える)な戦争を仕掛けることは
日本の報道に接していると単純に「言語道断」に思えますが、
そもそもかつては日本も似たようなことをやったわけで、
要は立場を変えれば「正当」になります。
第1章 スキタイ~騎馬と黄金の民族
第2章 キエフ・ルーシ~ヨーロッパの大国
第3章 リトアニア・ポーランドの時代
第4章 コサックの栄光と挫折
第5章 ロシア・オーストリア両帝国の支配
第6章 中央ラーダ~つかの間の独立
第7章 ソ連の時代
第8章 350年間待った独立
面積でいえばヨーロッパではロシアに次ぐ第二位、
アジアとヨーロッパの接点に位置する大国、
肥沃な国土と豊富な資源を有する大国・・・etc.
裏を返せば「誰しも欲しくなる国」なのかも知れません。
いったん「コト」が起きてしまうと、
そう簡単には終わらないことが、歴史を見れば分かります。
その理由で一番しっくりくるのは、
「豊かな土地を持つことの悲劇」という言葉でした。
【2024年4月15日 読了】