人口が減って行くことは、避けようのない未来ですが、

それが世間でいうほどの大問題なのかと問われれば、

そんな実感はなく、いつも不思議に感じます。

その疑問に、ひとつの答えというか解釈を提示してくれます。

 

 序 章 「人口減少危機論=人口増加幸福論」の罪

 第1章 人口問題の本質

 第2章 移民政策の是非

 第3章 年金と社会保障の真実

 第4章 誤解だらけの雇用政策批判

 第5章 税源で決まる地方分権

 終 章 人口減少時代に我々がすべきこと

 

様々な統計データや筆者の官僚時代の経験などを基に、

「人口減少はそれほど深刻に悩むような問題ではない」

という論理展開で、説得力があります。

 

昨年フィンランドを旅して、日本と同じ面積に

わずか500万人しかいないのに、

皆が幸せそうにしている姿を見るにつけ

国や自治体は悩むでしょうが、

一個人や一企業が真剣に悩む必要はないのが

ホントの話では?と改めて思いました。

 

【2024年2月19日 読了】