「普通だけどおかしな人々が織りなす、幸福な物語」
というコピーが付いているだけあって、
まさにその通りの内容でした。
(まだ観ていませんが)映画化もされ、予告を見ると、
小林聡美、片桐はいり、もたいまさこといった個性派女優。
主題歌も井上陽水の独特のワールドが花を添えます。
それらも、この小説の持つ雰囲気にマッチしています。
「旅大好き」書庫で、現在「北欧周遊」を連載していますが、
これから先、9日目の話には、この「かもめ食堂」の本物が出て来ます。
まだ3日目が終わろうしているところですので、
いつになるかは分かりませんが・・・。
9日の朝はフィンランドの首都ヘルシンキで迎えました。
午後は帰国のフライトの予定でしたが、午前中は完全フリー。
そこで私は、疲れの見える妻をホテルに残して単独行動へ。
トラムでヘルシンキの中心部へ向かい、放浪している途中で
「かもめ食堂」を見つけました。
実は、何となく歩いているうちに、「かもめ食堂って、この辺りでは?」
と気が付いて、そこからGoogle Mapで検索して突き止めたというのが
本当の話です。実に地味な店でした。
メニューはこんな風に窓に貼ってありました。
看板もこのミニサイズ。
表通りではなく、裏通りのビルの1階で、わざわざ探して来ないと
まぁ来ることはないだろうという感じの佇まいで、
逆に小説に描かれているイメージ通りでした。
9時過ぎに店の前におりましたので、まだ開店前。
小説は帰国してから初めて読みましたが、
実際に現場を見ているので、「空気感」も肌感覚で感じながら
楽しく読むことができました。