久しぶりに「アガワ節」を楽しみました。
古本屋で見つけて、少しずつ読んで来ましたが、
エッセイの名手の面目躍如で、とりわけ
「食べ物」に関しては絶妙の文体と展開です。
料理好き、好奇心旺盛、どこか大雑把、
その割にこだわりも強い、という阿川さんの性格が
面白可笑しく綴られています。
彼女のエッセイの素晴らしさは、
たいてい「ひと言余計」で、
その余計なひと言が真似できない表現で添えられるので、
思わず「クスッ!」とニヤけてしまうあたりでしょうか。
【2023年1月14日 読了】