<3月27日>
群馬県沼田市の街歩きで訪れた「旧沼田貯蓄銀行」。
この銀行を取り巻く「群馬金融史」が紹介されています。
明治26年に銀行条例が施行され、翌年から始まった日清戦争の好況で
群馬県にも多くの銀行が新設されて行きます。
沼田貯蓄銀行が下之町で創業したのは明治31年(1898)のこと。
当時はこうした和室が主体でした。
一番奥はトイレ。
この建物が材木町に建てられたのは明治41年(1908)です。
階段で2階へ上がって行きます。
その後銀行は合従連衡を繰り返して、
昭和9年(1934)には銀行としての役目を終えます。
2階は畳敷きの大広間になっていました。
床の間付きの座敷です。
昭和59年(1984)に群馬県から重要文化財の指定を受け、
意匠的にも優れているこの建物は、「群馬金融史」を物語る
貴重な文化財として復原保存されています。