<3月27日>

上州ドライブで訪れた群馬県川場村の「土田酒造」

仕込蔵から食事処へ来ると、

蔵の歴史や歴代当主の紹介コーナーがあり、

小さな売店コーナーにもなっています。

酒銘の「誉国光」の他に柚子酒や梅酒など。

 

こちらは「酒粕」商品コーナー。

冷蔵の「黒粕」、他には「吟醸石鹸」「化粧水」「美容液」

「乳液」「クリーム」というラインナップ。

それらのフルセットとトライアルセットもありました。

その中で私の目が釘付けになったのは、上段の棚です。

 

オリジナルの「冷酒ぐらす」300円です。価格も手頃。

よっぽど買おうかと思いましたが、

この時点ではまだ決断に至りませんでした。

 

そこへ入って来たのが、一組のご夫婦で、

受付でスタッフに蔵見学希望を伝えると、スタッフの案内が始まります。

まず、この場所で「土田酒造」の歴史を紹介するビデオから・・・。

つまり、本来蔵見学を希望する人は、まずここで受付をして、

スタッフが順路に従って案内する、という仕組みでした。

それを知らない私は、さっさと独りで仕込蔵へ入り込み、

逆のルートで「独り見学」をしてきたことになります。

 

食事処兼売店でのビデオ紹介が終わると、ドアを開けて

「仕込蔵」へ案内してくれました。

私もそのまま着いて行ってもう一度仕込蔵へ戻り、

改めてスタッフの方の説明を聞きながら「正式に再見学」しました。

 

ここの蔵見学は、スタッフは案内と最小限の説明はしますが、

あとはビデオのスイッチを入れて、それを見るシステムです。

 

土田酒造の日本酒の特徴。

 

冷蔵庫がない江戸時代の酒造り手法である「生酛づくり」にこだわり、

常温でも保存できて、時間の経過とともに味が乗って来るやり方です。

しかも米をあまり磨かなかったり、酒造好適米ではなく敢えて食用米

を使ったりと、独自の挑戦を続けています。

軽く、すっきり、爽やか、フルーティーといった現在の日本酒業界の

方向性とは、ある意味正反対の方向へ突っ走っていることに、

逆に魅力を感じます。