<2021年2月18日>
この日は、秋田公立美術大学の卒業・修了展を観に行きました。
テーマは「へば、」。
最後に句読点が付いているのが妙に気になります。
【東北圏で使われる「へば」という方言には
別れ際の「じゃあね」という挨拶としての意味の他に
「そうであるならば」という接続詞的な意味があります。
今年度は新型感染症の影響で「そうであるならば」
という接続詞が繰り返された一年だったように思います。
古い概念にとらわれず、新たな芸術領域の創造に
挑戦する本学だからこそ今の状況を肯定的に捉えて、
そこから新たな価値を創造していくために「へば」
という言葉をテーマに選びました。】
最初に鑑賞したのは動画作品です。
QRコードもあって、これを読み込めば
もっと詳しく観られる仕組みでした。
私が観たのは「後悔を抱きしめる」という
「岡崎未樹」さんの動画作品。
新しい土地で学生生活を始め、新しい友人ができ、
その友人の祖父が亡くなったことを契機に物語は進みます。
淡々としたナレーションと、モノクロや影を巧みに配した
映像の組み立て方にぐいぐい惹き込まれて行きました。
若く新鮮な才能を感じる作品でした。
そんなわけで、2月18日に美大の「卒展」を観に行ったときの話題を
シリーズで紹介して行きます。