7年前に亡くなった初代学長の中嶋さんの著書です。
この大学は「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」大学。
在学中の全ての授業が英語で行われています。
第1章 人材は、厳しい環境で育つ
第2章 就職率100%の秘密
第3章 日本最先端の大学を秋田に作る
第4章 なぜ、国際教養が必要なのか
第5章 企業の求める人材が変わった
第6章 日本が沈まないために
日本は携帯電話はじめいくつかの分野で
「ガラパゴス化」が指摘されていますが、
実は高等教育の分野でもそうなっていることが分かります。
「COVID-19」感染拡大の渦中に、
大学の9月入学がクローズアップされましたが、いつの間にか消滅。
日本の大学が世界標準になるための要素のひとつでしたが、
これで当分は改革の議論も出て来なくなりそうです。
日本の大学の実態に暗澹たる気持ちになるのと同時に、
この大学があることが如何に大切であるかも分かります。
国づくりは結局のところ「人づくり」ですので、
先々のことを考えれば、改革に着手するのは早い方がいい。
ただ「COVID-19」で益々内向きになることが予想され、
その可能性はかなり低いという気がします。
【2020年12月27日 読了】