「COVID-19」の感染拡大が日々過去最高を更新しています。
いまが第3波とでもいうべき状況で、
年末年始の過ごし方次第では、先行きどうなるか分かりません。
感染症の情報は、メディアやネットや日常会話から得ていますが、
実はいずれも断片的で、体系的に説明しているものは少ないのが実情。
それが、この本で、伝染病対策の歴史、病原体の種類や性質、
伝播経路と遮断法など、感染症の脅威に正しく対処するための
基礎知識を学ぶことができました。
第1章 病原体の伝播経路を知る
第2章 清潔化の歴史
第3章 清潔社会で起こる感染症
第4章 世界のなかの感染症
第5章 新型インフルエンザ
第6章 エイズ/性感染症
補 章 新型ウイルスが広がりにくい社会
世界で8千万人、アメリカで1千9百万人、日本は20万人。
数ではまだ圧倒的な少なさの日本は、
握手もハグもキスもせず、食事は箸を使い、ウォシュレットが普及し、
しかも日本語の発音は飛沫が飛びにくく、避妊の方法も世界と違う・・・。
などなど、日本人の生活習慣は比較的感染症に強いものを持っています。
著者は14年前にすでにパンデミックを予測しており、
今年4月の増補部分では「COVID-19」の変異種出現も予測しています。
感染症の専門家から見れば、現下の感染拡大は想定内。
最後に著者が言う通り「日本人はコロナ危機をうまく乗り越える」ことを祈りたいと思います。
【2020年12月26日 読了】