福島の原発が東日本大震災の津波で破壊され、

メルトダウンを起こしたことは「事実」です。

地震が発生し、津波が起こったことは天災ですから

ある意味致し方のないことですが、

「想定外」だったために甚大な被害が出たのは致し方ないことなのか?

という疑問はなかなかスッキリ晴れません。

 

映画「Fukushima50」を観て、

震災当日の状況はよく分かりましたが、

まだ腑に落ちないのは、「そもそも何故?」という疑問でした。

 

 プロローグ 福島が壊れる・・・

 第1章 事故は隠されていた

 第2章 まぼろしの核燃料サイクル

 第3章 安全神話の失墜

 第4章 核燃料税の攻防

 第5章 国との全面対決

 第6章 握りつぶされた内部告発

 第7章 大停電が来る

 第8章 「日本病」と原発政策

 第9章 止まらない内部告発

 

元福島県知事で、「闘う知事」として名を馳せた佐藤栄佐久氏。

現場のことを最も知る立場にあった方が、

事実を積み重ねて、その裏を取り、時系列に並べた内容で、

そもそも大震災の20年以上前から事故が起きて問題があったわけで、

「福島の事故は、起こるべくして起こったのでは?」ということが

良く分かる衝撃的な内容でした。

 

【2020年12月23日 読了】