サブタイトルは「日本社会はなぜ息苦しいのか」。
「COVID-19」の感染拡大で、
今年はもう10月だというのに、
いったい10ヶ月間何をしていたんだろう?
いつまで経っても何となく抜けない鬱々とした気分はどうして?
などと思うことが多々あります。
自殺者まで出すほど「荒れるSNS」。
異常なまでの「自粛警察」。
無言の恐怖のように襲いかかる「自粛の強制」。
これらは何故生まれたのか、そして日本だけの特別な事象なのか。
序 章 コロナで炙り出された「世間」~戦時という風景
第1部 「世間」が生み出す同調圧力
第2部 同調圧力の正体
【日本には「社会」がなくて、あるのは「世間」】
【日本人は「世間」がホンネで、社会がタテマエ】
【日本で犯罪率が低く、自殺率が高いのは
「世間」の同調圧力が高いから】
この10ヶ月間で、いろいろな人がいろいろなことを言い、
自分自身もいろいろなことを考えてきた中で、
「どうして、こんなふうになるんだろう?」というモヤモヤした思いが、
この本によって、その靄が少し晴れたような気分です。
長い間蓄積されてきた歴史、宗教的価値観の違い、
民族的な気質などなど、先祖から受け継いできた要素も
多々影響しているので、急激に変化することはないでしょうが、
できれば徐々に薄めて行きたい「同調圧力」です。