新型コロナウィルスの感染拡大で緊急事態宣言が発令され、
昨日はそれが5月末まで延長されました。
とにかく人との接触を極力避けるようにという要請で、
できるだけその「言いつけ」を守るようにしています。
「巣ごもり」で増えるのは読書量で、未読書を読み尽くしてしまい、
試しに古い昔々の本を引っ張り出してみました。
初版は昭和40年、これは重版で昭和45年の発行ですから、
ちょうど50年前。価格は「120円」です。
「羅生門」「鼻」「杜子春」「トロッコ」「侏儒の言葉」の5編入り。
巻末の解説は「田宮虎彦」と「室生犀星」、
挿絵は「東光寺 啓」。
栞も挟まっていて、「読者サービス券」なるものがあります。
5枚で色紙、20枚で文鎮、50枚でブックエンド、
100枚集めれば特製本棚がもらえます。
いろいろな意味で懐かしい何十年ぶりかの再読本。
「侏儒の言葉」からこの二つを・・・
【輿論・・・輿論は常に私刑であり、私刑はまた常に娯楽である。】
【運命・・・遺伝、境遇、偶然。】
本棚に眠り続けていた本に、もう一度光を当て、
ゆっくり読み直して敬意を表しながら、処分して行くことにします。
【2020年5月4日 再読了】