TV朝日系で放映された「やすらぎの刻~道」は
録画を撮っておきながら、全部観終えました。
往年の名優たちが繰り広げたドラマは、
遺作になった方も次々に出て来る展開になり、
ストーリーとしても秀逸で、実に面白く、
まさに脚本の力だと、改めて倉本さんの執念を感じました。
このドラマをはじめ、これまで倉本さんが手がけた
幾多のドラマの裏話が満載されています。
第1章 昭和から平成、令和をつなぐ物語
第2章 戦後日本を総括する物語
第3章 東京を離れて見えた物語
第4章 富良野がつないだ物語
第5章 若き日の物語
第6章 これからの人に贈る物語
後半に「山田太一と向田邦子」という一節が出て来て、
日本を代表するこれら脚本家と倉本さんは仲が良かったことが
紹介されています。
一方で石井ふく子さんや橋田壽賀子さんという
ホームドラマ的な方々もいましたが、一線を画していたとのこと。
私も、倉本、山田、向田さんのドラマは好んで観ましたし
脚本も相当数買って読みました。
半面、石井さんや橋田さんの方はドラマも本も全くナシ。
最後には脚本を書くときのノウハウが紹介されていて、
全体構想から細部に至る過程がよく分かります。
面白くて、あっという間に読み終えました。
【2020年4月1日 読了】