<9月3日>
秋田県北秋田郡上小阿仁村で開催されていた
アートイベント「かみこあにプロジェクト 2019」めぐり。
次の作品は、船山哲郎作「山見櫓/八木沢参道」です。
集落の道端に立つキャプションから、作品は遥か向こう。
かつては田んぼだったであろう一画の奥にあります。
木製の階段を数段上がって、不安定な遊歩道のようなものが出来上がっています。
キャプションによれば・・・
【八木沢集落は山々に囲まれたマタギの里であり、
山は信仰の対象であった。山には「ヤマノカミ」が
住むとされ、畏敬の念をもって祀られていた。
人と山の関わり方が変わっても、山は依然として
人の力の及ばない存在としてそこにあり続けている。
マタギの姿が消えた山々に、今一度祈りを捧げる
空間を制作する。】
作品の最後の部分は、さらに数段の階段になっています。
一番上まで上がると、周囲を一望に見渡すことができます。
上から見下ろす「通って来た道」。
まさしく「山見櫓」でした。