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これまでの世界の歴史で生じて来た出来事には、
それなりに必然性があります。
その理由や原因を突き詰めて行けば
「 地形 」 とか 「 地理 」 とか 「 地政 」 とかに
行きつく場合が結構多い。
古代から現代までの世界史を概観しながら、
その理由や根拠を 「 地政学 」 的に解き明かした内容で、
興味深く読み終えました。
 
 第1章 なぜ乾燥地にあるシルクロードが東西交易路として栄えたのか
 第2章 なぜモンゴルは短期間でユーラシア大陸の大半を支配できたのか
 第3章 穀物はほとんど採れないギリシアで、なぜ古代文明が興ったのか
 第4章 イスラム教はなぜ、インドや東南アジアまで急速に広まったのか
 第5章 なぜインドの南方には有力な政権が生まれなかったのか
 第6章 なぜ中国王朝は南北に分かれることが多いのか
 第7章 なぜ辺境の四川が、前漢の劉邦や蜀の劉備の本拠地になったのか
 第8章 なぜ朝鮮半島には、七世紀末まで統一国家が生まれなかったのか
 第9章 森林に覆われた西ヨーロッパがなぜ11世紀以後急速に発展したのか
 第10章 なぜ超高地のアンデスに文明が生まれたのか
 第11章 アメリカ西部が19世紀に意欲的に開拓されたのはなぜか
 終章  地形からみえてくる世界史の流れ
 
【 世界の歴史は、古い時代から各地で多様な文化が
 つくられてきたこと、そして多様な文化がさまざまな形で
 交流を繰り返して文化を発展させてきたこと。】 がよく分かります。
交流や阻害してしまうと、
発展はないのかも知れないことを歴史は教えてくれているようです。
 
【 2019年1月7日 読了 】